日本株は12月6日あたりがいったんピークか これから相場のカギを握るのは銀行株
ここでは出しませんが、ナスダックと「そのサブ指数」である、ナスダックバイオテクノロジー指数とナスダック銀行株指数、そして三菱UFJフィナンシャルグループのチャートを見てみるとよくわかります。
2008年以降でナスダックの上昇をけん引してきたのは、ナスダック上場銘柄のなかでもバイオテック株や銀行株です。
一方、トランプ氏が米大統領選に勝利した11月に何が起きているかといいますと、米金利上昇によって金融株全般が上昇しています。ナスダック銀行株指数は11月の終値で2006年12月の高値を上抜けて引ける可能性大で、上抜けると新たなゾーンに入っていきます。
つまり、調整が続き需給が悪化しているバイオテック株よりも、銀行株がここからナスダックを牽引していく大きな存在になりえるということです。
日本の銀行株が昨年高値を抜けるかどうかが重要
一方、2003年以降、日本の銀行株は米国の銀行株と同様に2006年まで上昇しましたが、日本の銀行株は今もなお調整が続いています。2006年の高値を今月にも上抜きそうな米国の銀行株に比べると、まだ2006年の高値までにかなり距離があります。
もし、米国の銀行株が新ゾーン入りで一段と上昇を強めていく場合、日本の銀行株にとって強力な支援材料になるかどうか、キャッチアップしていけるかどうかです。仮に、米国の銀行株が上昇を引っ張ってくれるとしても、日本の銀行株は昨年の高値が高いハードルになります。ただ、もしそこを上抜けることができれば、長期底入れパターンが完成します。2003年以降の上昇パターン再来もありえる、個人的にはそう思います。だとしたら、今の銀行株の上昇は始まったばかりだということになります。
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