「たぶん」を英語で伝える、最適な言葉選び 知らないとマズい「メイビー」が与える印象

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これは人によって若干の違いもあるので、パーセンテージを暗記する必要はないと思いますが、だいたいどれぐらいなのかは覚えておいたほうがいいです。

ここで “maybe” を見てみてください。確信度は30%よりも高いと言う人もいるかもしれませんが、何れにしても、五分五分よりも確信が持てない「たぶん」が “maybe” なんです。

しかも、”maybe” は基本的に自分で決断・コントロールできないことを推測する場合によく使われます。「明日晴れるかな?」「たぶんね」のような「たぶん」です。

なので、”Maybe I can go” のように、自分でどちらか決められることに関して “maybe” を多用すると、あやふやな話ばかりしているという印象を知らず知らずのうちに与えてしまうことがあります。

また、確信度の高い「たぶん大丈夫」「たぶん行くよ」のつもりが、”maybe” を使ってしまったら、相手は違うニュアンスで受け取ってしまうことになります。

“maybe” で私がいつも思い出す、こんなエピソードがあります。

私は以前、ニュージーランドにある温泉宿で受付をしていたのですが、お客さんに「夕食の予約、○時に入ってるよね?」と確認された時に、日本人の後輩スタッフが、”Maybe.” と答えたんです。

それを聞いたお客さんは “What do you mean by Maybe?” と怒ってしまいました。

では、お客さんはなぜ怒ったのでしょうか?

“Maybe.” は質問の返事として使われることもありますが、上のような、相手が “Yes” か “No” のハッキリした返事を求めている場合に使ってしまうと、イラッとされることが多いんです。

その理由は、先にも紹介した通り、確信度が低い「たぶんね」なので、ちょっと他人事のような印象や、真剣に考えていない感じ、誠実さに欠ける適当な返事に受け取られてしまうことがあるからなんです。

この場合、後輩のスタッフは「たぶん大丈夫です」のつもりで言ったそうなのですが、相手はそうは受け取らず、プロフェッショナルな返答として有り得ない “Maybe.” にカチンときてしまったんですね……。

“Maybe.” 単独で使うときは気をつけて

そうは言っても、「パーティ来るよね?」というような質問に、あまり気乗りがしないからあえて曖昧に “Maybe.” と返すこともあります。ですが、特に意図しない場合には相手の質問に対して “Maybe.” 単独での返答は避けたほうがいいように思います。

もし使うとしたら、”Maybe.” の後ろに “I haven’t decided yet(まだ決めてないんだ)” など、不確かな理由を付け加えると変な誤解は生まれずに済みますよね。

行けるはずだけど、もしかしたら行けないかも……という「たぶん」なら “Maybe” ではなく、”Probably” のほうがいいです。

「たぶん」をよく使う私たち日本人にとっては、なかなか難しい「たぶん」の英語表現。よく使われる単語やフレーズなどは、またこのコラムでも紹介していきたいと思います。

(文:Yoko Osada)

活きた英語のちょっとした使い方や覚え方などを紹介する日刊のウェブマガジン「日刊英語ライフ

 

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