2分でわかる!「試験英語への洗脳度」テスト なぜ「日本の英語教育」では話せないのか

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あなたが「試験英語」に洗脳されていないかどうかをチェックしてみましょう(写真:タカス / PIXTA)
これからは、英語が不可欠だ。
そう言われ始めてから、はたしてどれくらいの時間が経っただろうか。中学校・高校だけでも、多くの日本人は1000時間以上、英語を勉強している。しかし、「英語を使える日本人」は、なぜいまだにこれほど少ないのだろうか。
大前研一監修、ビジネス・ブレークスルー大学編の新刊『プロフェッショナル イングリッシュ』が刊行された。執筆者のひとりであるスティーブ・ソレイシィ氏に、日本における「英語の試験」が私たちをどのように洗脳してきたかを解説してもらう。

 

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1990年に来日して以来、私はいろいろな方法で、さまざまな年代の人に英語を教える一方、日本の英語教育の歴史をつぶさに研究してきました。そして、ひとつの結論に至りました。

多くの日本人が「英語ができない」理由は、「言語に弱い」からでも「失敗を恐れすぎる」からでもありません。決して日本の表現文化が劣っているわけではないのです。

本質的な理由は、日本では「英語が使えるようにならなくて当然の試験が行われている」ことです。従来の日本の英語の試験は、日本人だけではなく、それを誰が受けたとしても(フランス人でも、中国人でも、ブラジル人でも)、「英語を使えなくさせる」ように働きます。

もし、あなたが英語を使えないと悩んでいたとしても、それはあなたのせいではありません。「英語の試験」による洗脳のせいです。その洗脳を解いて正しい方向に努力をすれば、多くの日本人は必ずや「英語を使える」ようになるでしょう。

試験英語への「洗脳度」テスト

そのために、まずはあなたがどの程度英語の試験に「洗脳」されているかを確かめる必要があります。目の前に外国人がいると想像して、次の内容を英語で伝えてみてください。

「先週の会議で話があった当社の第3クオーターの決済報告書の完成はいつごろになるか、大まかに教えてください」

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