選挙直前!自民党はどう変わったのですか? 林芳正農林水産大臣vs.春香クリスティーン(下)

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林:そうですね。今から、そうならないように交渉をきちっとしようと考えています。

春香:医療の分野はどうでしょうか。

林:医療の分野では、最初、今の日本の皆保険。つまり、皆さんが同じ保険に入って、保険証を持っていれば、安く医療を受けられるというのが崩されるのではという懸念が随分ありました。それは少し薄らいできて、たぶん、そういうことにはならないだろうということにはなっています。

だからやっぱり生活全部が変わるということではないんです。これはあくまでも対外的に、いろんな貿易や制度をそろえていこうという話なので、必ずしも生活ががらっと全部変わるのではなくて、その生活のどういう分野がどうなるかっていうのは人それぞれなんですね。

春香:TPPの交渉に参加できる機会って日本は残り少ないじゃないですか。その中で日本の意見(※5)は通りそうなんでしょうか。

林:通るように交渉しなければいけませんし、わが国の意見がまったく通らないんであれば、当然、もう参加しないということになる。交渉というのは、お互いが最後は「分かりました」と合意をするということですから。

結婚と一緒でね、どうしても嫌な人と結婚しなきゃいけないということはないので。いろいろ話し合って、これならうまくやっていけそうですね、となるなら婚約しましょうということになるんだと思いますね。

春香:なるほど。本日はどうもありがとうございました。

※4 TPP……Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreement または単に Trans-Pacific Partnership。訳語では環太平洋戦略的経済連携協定、または太平洋連携協定。もとは2006年にシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4カ国で発効した経済連携協定。2010年以降はアメリカ、オーストラリア、ベトナム、ペルーなどが相次いで参加し11カ国に。日本は2013年3月15日に、安倍晋三内閣総理大臣がTPP交渉に参加表明した。TPPは「高い水準の自由化、「非課税分野や新しい分野を含む包括的な協定」が基本的な考え方で、その中に関税の撤廃をはじめサービス、知的財産、医療、金融、保険、雇用、投資などに関するするルールや仕組みの統一も含まれている。ルール作りのための交渉は続いており、今後の動向に注目が集まる。

※5 日本の意見……TPP交渉においては、国内農家を守るために“聖域”として設定されているコメやコンニャクなど100%以上の関税がかかっている品目の保護、知的財産や日本独自の国民皆保険制度など、社会の仕組みや基準を大きく変えてしまうおそれのある分野において、日本に有利な条件が導きだせるかが要とされている。
 

(構成:江口和孝、撮影:今井康一)

春香クリスティーン タレント

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はるかくりすてぃーん

1992年1月26日生まれ、スイス連邦チューリッヒ市出身。高校時代に来日し、上智大学文学部新聞学科に入学、現在休学中。4ヶ国語(日本語、独語、仏語、英語)が堪能。

趣味は国会議員の追っかけ。

SNSサイト「国会マニアティーン」を主宰。 読売テレビ「情報ライブミヤネ屋」、TBS「はなまるマーケット」レギュラー。

 

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