そして、仕事を選ぶ際に大切なことは、どういった環境に身を置くことで自分が仕事の面でいちばん成長できるかを考える、ということです。「自分が仕事をするうえでの環境」という意味での正解を探すべし、ということですね。そういった視点から仕事は選ぶべきです。
いただいたメールには「大手にいる自分はかっこいい→会社の名前だけすごいと言われるのは嫌だから努力しよう」とあります。マックスさんにとってのモチベーションのフローを記載された箇所かと思いますが、正直、モチベーションの起点が「外野」になってしまっている感があります。
「周りによく思われたいから努力する」という感じに、どうしても見えてしまいます。これでは仕事がつらいと感じた際や大きなハードルにぶつかった際に、モチベーションは長続きはしないでしょう。
それに自分の生き方を考える際の評価基準が他人になっているがゆえに、自分の人生を生きている感がどうも伴っていません。
自分流のやり方でたどり着くのが人生
声を大にして言いますが、本来、他人に認められるかどうかで自分の価値や正解が決まるわけではありません。自分にとってのゴール(成功)に向けて、自分流のやり方でたどり着くのが人生です。
人生における主人公の座を、他人に渡してはいけません。
周りの目線や意見に左右されず、ご自身を起点とするモチベーションは何か、仕事を選ぶ際にぜひ考えてください。そのようなモチベーションを加味した際に、どういった仕事をどういった環境でするのがよいかを考えるのです。そう考えると、ベンチャーか大手というのは思考の軸としてざっくりすぎることがわかるかと思います。
ベンチャーといっても環境や雰囲気は千差万別ですし、大手も同様です。
であるからこそ、自分にとって優先順位の高い要素を考え、それに合った環境の会社を選ぶべきなのです。それが結果としてベンチャー企業かもしれませんし、大手かもしれない、ということでしか本来はありえないわけです。
将来なりたい自分に向けて、今、何をするべきか、そして今すべきことを成し遂げるためにいちばんよい環境はどんな環境か、そういった流れで考えるとよいのではないでしょうか。
さて、いただいた文章の後段の質問への回答ですが、ベンチャー企業で努力することがすべての人に向いているとはかぎりませんから、すべての人に勧めるものでは決してありません。
先週の連載でも記載しましたが、仕事において結果を出すためには「しかるべき環境」と「正しい努力」の2軸が大切です。環境が自分に合っていれば結果につながるでしょうが、そうでないかぎりはベンチャー企業での努力が結果につながらないということも大いに起こりうるわけです。その際にベンチャーといっても千差万別なのは先ほど申し上げたとおりです。
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