「会社の外で活躍する人」が本当にデキる人だ 今の勤務先に頼った生き方をしてはいけない

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福利厚生のしっかりした会社がよい、上司や先輩が仕事をキチンと教えてくれる環境がよい。そういうことを言うと、「甘えるな」という人もいます。しかし私はそういった環境が自分にとって合うと思っているならば、ご自身にとって仕事を選ぶうえでの大切な前提条件でしょうから、アリだと思っています。

ところで、マックスさんは大手企業に入ればモチベーションが上がると考え、さらには福利厚生がしっかりしているから大手が安心だ、とお考えのようです。

会社の将来は誰にも予想がつかない

しかし大手企業が未来永劫安泰であるかというと、そんな保証はどこにもありません。また、現在の福利厚生なりがずっと提供されるかというと、そんな保証はまったくありません。したがって、そういった「現時点での」会社の規模や会社というハコが提供していることを「前提に」、将来を組み立てることは避けるべきです。会社の将来は誰にも予想がつかないからです。

では一労働者としてはどうするべきか?

仕事での成長を通じて、いざとなれば会社の外でも活躍できる人間になっておくべきなのです。キャリアにおいて最終的に自分を救うのは、所属する会社でも部署でもなく、自分自身の経験とスキルのみです。

であるからこそ、自分自身に起因するモチベーションをしっかりと持ち、自分自身の目標に向かってしかるべき環境で努力し、経験を積み重ねる必要があるのです。

人生には必ず未来がありますから、今の延長や現時点における何かで自分の将来を考える必要はないわけです。

今の自分と変わるために将来があるのですから、きちんと自分の頭で理想を考え、自分の足で一歩一歩前進していきましょう。マックスさんの将来に期待しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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