パズドラのヒット、半分以上は"運"です 経営トップと開発責任者を直撃

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──未成年者への高額課金も問題になっています。

森下:コールセンターを設置したり、魔法石購入の際にゲーム内上限を設定したり、といった対策をとっています。アプリ内に課金の上限を設けたのは世界でも珍しい。表現も「お父さんやお母さんのおゆるしをもらってから……」とか小さい子どもでもわかるようにしました。子どもには純粋にゲームを楽しんでほしいし、親御さんに安心してもらいたいので、きちんと啓蒙していきたい。

失敗の積み重ねが ヒットの勘を育てる

──ユーザーはパズドラの次も期待します。山本さんは次回作へのプレッシャーが大きいのでは?

山本:プレッシャーはないです。当たらなくてもいいので(笑)。パズドラみたいにまた当てろ、と言われると新しいゲームを作りたくなくなってしまう。もちろん作るときには必ずヒットさせたいですが、10本中1本当たるか当たらないかだと思っていて、9本こけてもいいかなと。

森下:新しいタイトルでパズドラみたいなモノを作る気は基本的にありません。プレッシャーとかを考えていたらダメ。たくさん経験して失敗して、いろんなものの積み重ねが勘になっていく。失敗から学ぶことが多いですから。

この次に出すタイトルがヒットするという保証はどこにもない。自分たちが面白いと思うモノだけを信じてやる。時代の流れだけは読まないといけないが、それを分析したってしょうがないと思うんです。

──どうやって時代を読む?

森下:簡単に言えば、あまのじゃくになるということ。みんなと同じことはしない。今はカードバトルゲームが乱立している。売り上げのためにやるのでしょうが、それを作って何が楽しいのか。僕らがやるべきなのは、ゲーム屋としてゲームをいっぱい作ることだけです。

(撮影:梅谷 秀司)

週刊東洋経済編集部
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