ライフネット、出口&岩瀬「新体制」の狙い 出口・次期会長に聞く、“成長加速"戦略
ライフネット生命にとっては、全世界の保険会社と取引があり、膨大な情報を持っているスイス・リー社との提携によって、商品や保険引受のノウハウを得ることができる。まさに巨大なデータバンクが株主になってくれたようなものだ。
――楽天が本格参入するなど、ネット生保は競争激化の様相です。
競合相手が増えるとマーケットが活性化する。当社が格闘しているのは、保険はネットでは買えない、対面販売が基本だという社会常識の強固な壁だ。ネット証券が大きく飛躍した時のように、多くの企業が参入することで業界は飛躍する。ネット生保元年になるといい。
――とはいうものの、追われる立場です。
競合相手も徹底的に当社のサイトを研究している。ネット生保のサイトは当社がデファクトスタンダードとなっている。だから、追随されることはやむをえない。
岩瀬氏の社長昇格で二人の役割を明確化
――どこで優位性を発揮していきますか。
今年1月、ヘルプデスク協会が主催する、2012年度の「HDI問い合わせ窓口格付(生命保険業界)」で「問い合わせ窓口(コンタクトセンター)」「サポートポータル(ウェブサイト)」両部門で業界ナンバーワンの評価を得た。ここに当社の強みが現れていると自負している。
――顧客に対する姿勢が高い評価を得た、ということですか。
繁盛している店は、店主が常日頃からきちんと店を整えている。ライフネット生命は開業以来、1000回以上も店(=ウェブサイト)を手直ししてきた。
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