岩瀬さん、優等生キャラは疲れませんか(上)

長所と短所は裏返しですよ

ビジネスパーソンにとって、論理的な思考はとても大事な能力です。ただ、それだけでは、インパクトのある事業を創造することはできません。
「インパクト志向」については、『インパクト志向』(田中裕輔著)の中で、詳しく説明されている。
いちばん大切なのは、「思考」ではなく、「志向」です。「限られた人生の中でどんなインパクトを与えたいか?」――それを考え抜き、世の中のイシュー(重要な問題)を解決することによって、インパクトある事業が生まれるのです。

この連載では、『なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?』『インパクト志向』の著者であり、靴のネット通販を営むロコンドの田中裕輔さんが、 各界で大きなインパクトを与える新世代リーダーと対談します。第2回目は、ライフネット生命の岩瀬大輔副社長です。

 

 

岩瀬さんの経歴はすごすぎる

田中:しょっぱなからこんな話で恐縮ですけど、僕、1年半前に初めて生命保険に入ったんですが、最初は別の保険に入っていたんです。その後、半年間熟慮した結果、御社に変更させて頂きました。

岩瀬:それはありがとうございます。

田中:本当は最初から入りたかったんですよ。でも半年間、どうしようか迷っていて…思い返せば僕はチッポケな人間で、岩瀬さんに嫉妬していまして(笑)…

岩瀬:えっ?!

田中:だって岩瀬さんの経歴、すごすぎるじゃないですか。

岩瀬:いえいえ、田中さんもすごいじゃないですか。

田中:1年半前の当時はもう死にそうなくらい事業が大変な時期で、倒産危機もあったりして。そんなとき、岩瀬さんは成功しているからヤダなぁって(笑)。

岩瀬:そういう時は入らないでください、死にそうな時は(笑)。

田中:だからこそ、入りたくて(笑)。まぁ冗談ですが。正直、嫉妬があったんですけど、客観的に考えてライフネットの保険が安いでしょってことで入りました。

御社の事業はこれまでずっと順調に来られたのですか? それともデコボコがあったんでしょうか?

岩瀬:そんなの、デコボコがあるに決まってますよ。

田中:岩瀬さんの場合、それが全然見えないですよね。

岩瀬:それはPRがうまいからです(笑)。

田中:どの辺が特に大変でした?

岩瀬:たとえば、ご存知だと思いますが、僕ら、まだ赤字ですよ。

田中:ウチもそうですね。

岩瀬:特に最初の半年ぐらいは全然、売れませんでした。開業したのが08年5月で、すぐにリーマンショック(2008年9月)があったので、資金集めも大変でしたし、売れるまでも大変でしたし、株主にもいろいろ言う人がいますし、もともと保険業界にいる人たちからもいろいろなことを言われるし。

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