60歳のとき、保険会社をつくりましょうと声を掛けられたんです--出口治明・ライフネット生命保険社長(第1回)

✎ 1〜 ✎ 54 ✎ 55 ✎ 56 ✎ 最新
拡大
縮小
60歳のとき、保険会社をつくりましょうと声を掛けられたんです--出口治明・ライフネット生命保険社長(第1回)

--2008年にライフネット生命保険(以下、ライフネット)を創業されました。74年ぶりの独立系生命保険会社として話題を呼びました。しかも、当時、出口さんは60歳。“還暦ベンチャー”と著書にも書かれていますが、60歳で起業するというのは驚きです。起業の経緯についてお聞かせください。

きっかけは58歳のときでした。当時は日本生命の子会社にいました。ある日、旧友から「生命保険について詳しく知りたがっている人がいる。どうせお前は暇だろうから話をしてやってくれ」と電話がかかってきたんです。

僕は友人の友人は友人と思っていますから、当然会うと答えました。その人が、あすかアセットマネジメントリミテッドの谷家衛さんでした。彼との出会いがすべての始まりです。

初めてお会いし、日本の生命保険業界について30分くらい話をしたところで、谷家さんは唐突にこうおっしゃったんです。「出口さん、めちゃくちゃ保険に詳しいですね。僕の会社に来てください。保険会社を一緒につくりましょう」って。

谷家さんは屈託のないお顔をなさっていて、どう考えても悪い人には見えなかった。後になってから谷家さんは47歳だということがわかったのですが、初対面では30代前半にしか見えませんでした。

こんなに若い人が僕のようなおじいさんに「一緒に保険会社をつくりましょう」と言ってくれるなんてありえない。何かのご縁です。仮に日本生命の社長という立場だったら、白地に絵を描くような戦略はできません。

ゼロから保険会社をつくる機会を与えられたのは、宝くじに当たるような僥倖だと思い、僕もその場で「いいですよ」と言ってしまったんです。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
空前の中学受験ブーム、塾業界の子ども争奪戦
空前の中学受験ブーム、塾業界の子ども争奪戦
そごう・西武、後釜に「ヨドバシ」が突如登場の衝撃
そごう・西武、後釜に「ヨドバシ」が突如登場の衝撃
AGCが総合職の月給3万円アップに踏み切る舞台裏
AGCが総合職の月給3万円アップに踏み切る舞台裏
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT