岩瀬さん、優等生キャラは疲れませんか(上) 長所と短所は裏返しですよ

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田中:本当に前向きですね。それは小さい頃からですか?

岩瀬:基本、そうですね。子どもの頃からつらいことがあってもつねに前向きです。

田中:そのせいですかね、岩瀬さんって失敗も欠点もないように見えちゃうんですよね(笑)。

岩瀬:いや、それはだから表に出さないようにしてるだけで。でも、そういうふうに言われることがあるから、たまに出してるんですけど。欠点のない人なんかいないし、短所と長所は裏返しですよ。

田中:どんな欠点があるんですか?

岩瀬:たとえば、僕は瞬発力はあるんですけど、持続力はないんです。ワーッと思いついてガーッとやるけど、そのまま忘れちゃう。でも、会社はチームでやっているので、欠点や短所はみんなで補い合えばいいと思っているんです。

で、ツイッターとかには優等生的に「今日も頑張っていきましょう!」と書く。ポーズです、ポーズ。優等生プレーですよ。

田中:あはははは。

岩瀬:やっぱり業種と立場がそうさせるんだと思います。金融だし、保険のお客様がいらっしゃるので。

:安心感を与えることも重要なんですね。

岩瀬:そうです。

岩瀬さんの土日は?

田中:でも、ちょっとダラダラしてる岩瀬さんとかも見たいんですが、土日の岩瀬さんってどんな感じなんですか?

岩瀬:土日?

田中:ツイッターでは毎朝早く起きられて、早朝にミーティングされて、何かもう完璧なイメージなんで。

岩瀬:超ダラダラしてますよ。ソファでごろごろして。そして、実家に帰ると、母親にイライラされます。あまりにダラダラしてるから、「あんたが仕事ができるとか言われてるのがまったく理解できない」って。

田中:岩瀬さんがダラダラしているところ、まったくイメージできないですね。

岩瀬:僕、04年からブログをずっと書いてて、もう8年やってるので、こう書いたら、あっちからこういう意見が飛んでくるだろうというのが予測できるし、許される冗談と許されない冗談の区別もつくようになったんです。そうすると、徐々に感情をコントロールできるようになって、ソーシャルメディアを使った対外的な発信がうまくなりました。

昔は違いましたよ。うれしくてはしゃいだり、ムカついて余計なこと書いちゃったり。だけど、失言を繰り返すうちに、だんだんその量に応じてうまくなります。

だから今はいいことしか書かないです。「朝、だらだら二度寝して9時半。10時にリアル重役出勤なう」なんてこと、絶対書かない。

田中:あはははは。

岩瀬:「今日は7時半からきびきびブレックファストミーティング2件」とか書く。それはいろんな人が見ていて、プレスリリースみたいなものだと思って書いてるからです。

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