岩瀬さん、優等生キャラは疲れませんか(上) 長所と短所は裏返しですよ

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田中:そんな岩瀬さんから見て、僕はどんな風に映っていますか?

岩瀬:そうですねえ。……田中さんは少し「キャラチェン」したほうがいいかもしれませんね。

田中:えっ?!

岩瀬:世間のイメージがあんまりよくないじゃないですか。

田中:(苦笑)……僕、どんなイメージですか?

岩瀬:実を言うとよく知らないから大変失礼なんですけど、世間のイメージでいうと、「ちょっと粋がってる人」というイメージですよね(笑)。

田中:まぁ、そうでしょうね(笑)。

岩瀬:僕が人に相談した時によく言われたのは、ベンチャーっていうのは結局、どれだけの人に応援してもらえるかだと。たくさん応援してもらえれば勝てる。だから、イメージにはやっぱり気をつけて、できるだけみんなに愛されたほうがいいですよ。マスコミ、同業者も含めて、応援してくれる人をいっぱいつくって。

でも、田中さんは本のタイトルが粋がってただけですよね?

※田中裕輔著『なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?』『ガンガン行こうぜ!人生のイシューを解く「インパクト志向」』のこと。

田中:そうですね、1作目の題名「なぜマッキンゼー~」は粋がっちゃいましたね。東洋経済サンにうまく乗せられてしまいまして(笑)。2作目はその反省を活かしたつもりです。

岩瀬:ベンチャーはギリギリの局面になったときや最後にお金がなくなったとき、ほんと義理人情の世界で、助けてくれる人の数と、あいつはどうなってもいいやっていう人の数のどっちが多いかで決まる気がするから。

まあ、田中さんは問題ないとは思うんですけど、老婆心ながら(笑)。

田中:はい、ありがとうございます。ちなみにそういう意味でいうと、大変、おこがましいんですけど、岩瀬さんもなんか、『ハーバードMBA留学記』とか出した頃って、そういう「粋がっている」イメージがあったような……(笑)。

岩瀬:そうです、そうです(苦笑)。

田中:そこから「キャラチェン」された、と(笑)

岩瀬:そういうことです(笑いながら握手)!

田中:失敗の教訓を教えていただいて、いい勉強になりました(笑)。

岩瀬:うまくやってくださいよ~(笑)。

田中:はい。

岩瀬:ベンチャーをやっていれば、みんなどうせ同じ道をたどるわけだから、悩みとか相談してくれたら、いろいろ教えてあげるし、いろんな人を紹介してあげますよ。

教えてあげるというと、おこがましいですけど、僕らも3年前は同じようなフェーズを経ているので、相談してくれればきっと励まされもするし、ヒントも得られるし、人脈も広がるし。何でもっと早くこなかったの?

次ページまだまだこれからですよ
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