ライフネット、出口&岩瀬「新体制」の狙い 出口・次期会長に聞く、“成長加速"戦略

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――6月の株主総会後に、岩瀬さんが代表取締役社長兼COO(最高執行責任者)に就任する意味は。

グローバル企業はCEOとCOOをきちんと分けるのが常識だ。私が会長兼CEOとして意思決定の権限を持つ一方、岩瀬がCOOとして業務執行に責任を持つ。二人の役割が明確になり、責任の所在もはっきりする。6月23日の株主総会はマスメディアにもオープンにするので、ぜひ見ていただきたい。

売り上げ伸ばすカギは、いかにわかりやすく説明できるか

――2016年3月期に「経常収益150億円、会計損益黒字化(保険業法113条繰延資産償却費考慮前経常損益ベース)」とすることを骨子とした、「新中期計画」も打ち出しました。かなりアグレッシブな内容です。

前2013年3月期の経常収益は60億円弱だから、売り上げは3年間で3倍近い規模になる。新契約件数の伸びを加速させつつ、事業費をきちんとコントロールしていく。13年3月期決算をご覧になって分かるように、リスクテイクによる収益である「危険差益」はすでに売り上げ(経常収益)の15%を超えている。事業費を抑えつつトップライン(売り上げ)を伸ばしていけば、何も心配はいらない。

――どうやってトップラインの伸びを高めていきますか。

当社の「マニフェスト」でうたった、「正直にわかりやすく、安くて、便利に」を深く掘り下げることに尽きる。

当社の商品は、フィナンシャルプランナーなどプロの間では非常に評価が高いが、ネットではやや難しいとの声もある。いかにわかりやすく説明できるかがポイントで、徹底して便利さを追求していく。4月にはスマートフォンのサイトも一新した。自信作なのでぜひご覧になっていただきたい。

(撮影:尾形 文繁)

岡田 広行 東洋経済 解説部コラムニスト

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おかだ ひろゆき / Hiroyuki Okada

1966年10月生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。1990年、東洋経済新報社入社。産業部、『会社四季報』編集部、『週刊東洋経済』編集部、企業情報部などを経て、現在、解説部コラムニスト。電力・ガス業界を担当し、エネルギー・環境問題について執筆するほか、2011年3月の東日本大震災発生以来、被災地の取材も続けている。著書に『被災弱者』(岩波新書)

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