日経平均は小幅反落も1万3000円台維持 円高重く、米国のFOMC前に様子見気分
ただ、東証1部全銘柄の単純平均であるTOPIXが上昇したことで、「全体相場の落ち着きは確認できた」(大手証券)との声もあった。
18業種が値上がり、15業種が値下がり
業種別に見ると、東証33業種のうち値上がりは18業種、値下がりは15業種だった。騰落率トップは海運業のプラス3.30%、次いで鉱業(プラス2.51%)、 保険業(プラス2.12%)など。ワーストは繊維製品で1.48%の下落、以下、陸運業(1.30%下落)、医薬品(1.28%下落)などだった。
東証1部の値上がり銘柄数は775銘柄(全体の45%)、値下がりは813銘柄(同47%)で、123銘柄が変わらず。値上がり率ベスト3は神栄、KLab、東京機械製作所など。値下がり率が大きかったのは芦森工業、TSIホールディングス、新家工業などだった。
今晩から米国で始まるFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果と、それを受けたバーナンキ議長の発言に相場の注目が集まるが、米景気回復は追い風な一方、「金利引き上げが近いと市場が受け取ればマイナス」(市場関係者)となり悩ましい。
経済指標の改善を受けて量的緩和が徐々に縮小していくのは望ましいが、「量的緩和を縮小したからといって、金利の引き上げには直結しない(したがって金利引き上げは当面ない)と、バーナンキ氏が市場をきちんと説得できるかどうかがカギを握る」(市場関係者)。明日以降の相場の起点は、FOMCの開催地ワシントンD.C.となりそうだ。
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