先輩たちは「多くの企業を知ることが大事だと思います」(国公立大文系)、「広い視野で業界研究をした上で、きちんと細部まで企業研究をすること」(旧帝大クラス文系)と指摘する。どんな業界にどんな企業があるのか、まずは幅広く見て、全般的な知識を身につけるには、『会社四季報』や「業界地図」といった会社や業界の勢力図をまとめた刊行物を使うのが便利だ。
ある程度志望する業界を絞れたら、その業界の企業を深く見ていく。2018年卒向けの採用ホームページはまだオープンしていない企業が多いが、2017年卒向けの情報があれば参考にできる。同業他社の情報と見比べて、各社にどのような特徴があるのかをつかんでおくといいだろう。
「インターンシップ」には参加しておきたい
勝ち組先輩が勧める3つめは「インターンシップ」への参加だ。
「会社説明会解禁前のインターンシップには、できるだけ多く参加してほしい」(早慶クラス文系)
「インターンシップに今のうちにできるだけ多く行って企業に触れることが大事だと感じた。それが後々、早期の選考へのスタートダッシュになる」(私立大文系)
「インターンシップや、学内の面接対策講座などには、早めに積極的に取り組んだ方がよい」(国公立大理系)
中には、
「私はインターンシップに参加しなかったので、やってみてもよかったなと少し後悔しました」(国公立大理系)
と不参加を悔やむ声もあった。
勝ち組先輩が勧めするインターンシップだが、企業はどのように考えているのだろうか。多くの企業が表向きは「インターンシップへの参加は選考条件ではない」と位置づけている。だが、HR総研の調査データ「2017年新卒採用徹底解剖」によると、35%の企業が「選考に結びつける」と回答し、26%が「選考とは結びつけないが、優秀な学生においては考慮する」としている。実に6割以上の企業がインターンシップを採用選考の一手段としているのだ。
もちろん、インターンシップに参加しなかったからと言って選考のスタート台に立てないわけではないし、内定に至らないということでもない。しかし、「インターンシップは相当有利に働くと思う」(国公立大理系)という声が示すように、この機会を逃すのはもったいないことは間違いない。
8、9月のサマーインターンシップに参加できなかった人も、まだ大丈夫。2018年卒採用に向けて、冬のインターンシップを用意している企業も多い。就活ナビには、すでにインターンシップ情報が掲載されており、エントリーが始まっている。とにかく「早め」に行動を始めよう。
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