外食業界を「ブラック」と決めつけていないか 就活に役立つ、外食「優良企業」3社はこれだ

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縮小している外食業界でも、業績を伸ばしている優良企業はある(写真:KAORU / PIXTA)

テレビの情報番組では、話題のラーメン店が特集されている。ドラマでは、人気女優がレストランのパティシエを演じている。SNSには友達が注文した料理や店内写真がアップされている。就活生にとって外食は、最も身近な業界のひとつだろう。

だが、外食ビジネスを取り巻く環境は厳しい。少子高齢化や節約志向の高まりによって、市場規模は、ピークである1997年の29兆円から2015年の25兆円まで縮小した(日本フードサービス協会発表)。

ぐるなびに続く成功例とは?

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厳しい状況の続く外食業界で、大きく成長しているのが東証1部上場の「ぐるなび」だ。ぐるなびは飲食店を自ら運営するのでなく、店の情報を紹介するサイトを運営し、集客に苦労する飲食店をサポートするビジネスで成功した。

上場した2006年3月期の決算は、売上高86億円、本業の利益を示す営業利益は13億4000万円だった。集客サポートに加えて、コンサルティングも含む飲食店への手厚いサポートが支持され、その後も事業は成長し続けている。その10年後の2016年3月期は、売上高が346億円と4倍、営業利益が64億円と5倍にまで成長。2016年6月時点で、サービス提供店舗は約5万8000店に達した。

ぐるなびは知名度の高い、すでに多くの就活生が知っている企業だ。では、ぐるなびのような飲食店をサポートする戦略で、今後成長期待できる企業はないのか?そこで筆者が就活生に紹介したいのが以下の2社だ。

飲食店では、料理を作る、接客サービスをするといった本業以外に、さまざまな業務があり、大きな負担になっている。特に面倒なのが、食材の仕入れや備品の発注、請求書の発行・受け取りなどの業務である。これらの業務にかかる時間やコストは、料理や接客に集中したい飲食店にとって悩ましい問題。この問題を解決し、受発注業務や業者間のやり取りを効率化するサービスを提供しているのが、「インフォマート」だ。

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