試験が苦手な子が知らない「点を取る仕組み」 偏差値の高い学校の子でもつまずくことが!

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2.平常期(通常)は何をするか?

テスト期間中に数学を勉強している生徒は、一般的に定期テストで全体的に良いパフォーマンスを発揮できないといわれることがあります。筆者にもその実感があります。なぜなら、数学は問題集の繰り返しを前提としており、量も他教科に比べ多く、とても試験前の1週間ではこなしきれず、また仮にこなせたとしても他教科の記憶系の科目に費やしたほうがいい時間まで食ってしまうからです。

そのため、数学を平常期にコツコツをやっておくことが、定期テストでその他の科目も含め高得点をとるためには必要なことなのです。数学については平常時に3回やっても間違える部分を集めておき、試験前はそれのみを覚えていくという方法をとるといいでしょう。

3.テスト期間のスケジューリング

テスト勉強期間は全部で3つの段階に分割します。

第一段階:教科書の音読、ノートまとめなどの全体をまんべんなく体系的学習する段階
第二段階:自分でテストしながらインプットする段階
第三段階:最後の確認テストを、前日に行う

この3段階を中間テスト前7日間、期末テスト前10日間で、それぞれ分割して行なっていきます。それぞれの段階の比率は3:2:1くらいがいいでしょう。

4.各科目の勉強法

各科目の勉強法も、効果的なものがそれぞれにあります。紙面の関係上、すべての科目について詳細に書くことができませんが、大方次のように考えておいてください。

文系科目では第一段階で音読・黙読作業を必ず行う(外国語や古典は音読20回、現代語で書かれている文章は黙読5回)。新出単語や新しい知識のインプットを第一段階でやる生徒がいますが、これは、努力の割には点数に結びつかないという現象が起こります。非常に多くの生徒は単語や知識を覚えることから始めるため、いつまでたっても点数に結びつかないのです。

問題集は3回転させることが原則で、2回目以降は間違いのみを解くのがいいでしょう。

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当たり前のことですが、興味がないことに対しては、人間は繰り返さないとインプットはされませんね。それにもかかわらず、問題集を1回解いただけで終わりにする人が多いのです。それでは点数はとれませんね。1回しか解かないものだから、問題集に答えを書いたりしますが、これは論外です。

以上の点を参考にされて、一度、テスト勉強方法を見直してみてはいかがでしょうか。

「そんなことをしなくても私は〇〇という方法で点数を取ってきた」などさまざまな意見があるかもしれませんが、筆者の経験上、上記のようなやり方で勉強すると点数が上がる可能性が高いと思います。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4500人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、カフェスタイル勉強会Mama Cafe(累計1万3千人のママさん参加)、執筆、講演を精力的に行う。教育学修士(東京大学)。著書に『子ども手帳』『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』『子どもを育てる7つの原則』など国内30冊、海外13冊。音声配信Voicyでは「子育てランキング1位」の人気パーソナリティを務めている。

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