日立造船、「ゴミを電気に変える」で攻勢 造船出身でない社長に聞く「世界一」構想

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津波向け防災設備が今年から立ち上がる

――今期からの4年間で、新規分野では500億円の売り上げを積み上げる計画です。

今年、開発費を投入するのは、ひとつは船用のエンジンの脱硝装置。これは2016年に規制がかかるということがほぼ確実になっている。そこに合わせて、エンジンと脱硝を両方やっているので、これを売り込んでいく。日立造船はおそらく世界で唯一のエンジン、かつ脱硝触媒を作っているメーカー。造船はもうやっていないが、舶用機器はやっていく。元からあるエンジン、舶用機器の上に、環境機器を足していく。

もうひとつが電子線の滅菌機で、容器に食品、医薬品を充填する前に菌を殺すもの。今年中に開発し、どちらも年度内に受注が取れて、伸びていくと思っています。

開発は終わっていて、今年からが旬の時期として、立ち上がってくるのがフラップゲート。陸上設置型と、海に沈める海底設置型の2つがあって、防災用に津波を防いだり、陸上では建物に浸水するのを防いだりする設備であり、新設の建物にはどんどん検討されている。有機ELの蒸着装置なども開発は終了して事業化に入っている。用途は照明用、ディスプレイと2つあるが、両方ともいくつか引き合いをいただいていて、楽しみだ。

売却した「杜仲茶」、そのタネが「ゴム」に化ける

ここ1~2年開発を続けて、その後に売り出そうとしている新製品のひとつがトチュウエラストマー。昔、杜仲茶というお茶の葉っぱを売っていて、この事業は売却したが、その種からゴムを採る。非常に分子量の大きい硬いゴムで、植物由来で人間の肌に優しく、抗菌性もあり、用途開発をしている。

またカーボンナノチューブも量産開発と同時に用途を開拓中だ。ほかに有望なものとして、色素増感太陽電池や全固体のリチウムイオン電池があり、開発を促進して、早く市場に投入したいと考えている。

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