日立造船、「ゴミを電気に変える」で攻勢

造船出身でない社長に聞く「世界一」構想

日立造船の南港本社ビル。

しかもボイラーであれタービンであれ、調達できるものは現地で調達する。だから、できるだけ早く現地でパートナーも調達先も探していこうと思っている。M&Aですか? 考えていますよ。検討している。これ以上は申し上げられないが。

――長期ビジョンで、2016年度に売上高5000億円、営業利益率6%という目標を掲げている。そのためには、環境以外の既存分野をどう大きくするかがポイントと思えます。

原発関連では使用済み燃料容器や廃炉ビジネスも

圧力容器、それから原子力関係の使用済み燃料を運び貯蔵する容器、キャスク・キャニスタが、次の3年ほどの間では特に有望だ。この二つを足し合わせて、プロセス機器というビジネスユニットを組んでいるが、非常に伸びてくると思っている。

米国シェールガスの(産出される)その目の前に化学プラントがたくさん出ている。特にガスを自動車用の燃料などにするガス・トゥー・リキッド(GTL)向けに、私どもが得意とする圧力容器、リアクターが出ていっている。また、インドや東南アジアの人口増によって、肥料プラントも世界中で計画されており、引き合いが顕著に増えている。

原子力では今年3月、使用済み燃料の運搬、貯蔵の設計、エンジニアリングをやっているNACインターナショナルというアメリカの会社を買収した。これまでは単に容器のものづくりだったのが、上流側へと仕事の範囲が広がり、営業のテリトリーも世界中となった。使用済み燃料のマーケットは世界的な規模で膨らんでくる。

同時に日本でもこれから出ていくと思われるのが廃炉ビジネス。NACを買ったことによって、原子力の静脈ビジネスを世界中で展開することを検討している。

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