日立造船、「ゴミを電気に変える」で攻勢 造船出身でない社長に聞く「世界一」構想
欧州子会社とともに、東西から世界へ攻勢
――造船を切り離して10年が経過し、今や環境分野が大黒柱です。主力のごみ焼却発電の展開は?
世界で1番に近いところにいるので、「ダントツのナンバーワンを目指そう」と言っている。海外では、すでに中国、韓国、台湾に出ており、南にどんどん出ていっている。特に今、力を入れているのはベトナムとインドネシア。ここが東南アジアのごみ焼却発電では先行し、その先には当然マレーシア、タイも(ニーズが)出てくる。
ヨーロッパでは、2010年に買収したイノバがドイツ、フランス、スイスで実績を持っている。ヨーロッパではまだ、ごみ焼却発電が行き渡っておらず、イギリスとポーランドではこれから(案件が)出てくる計画だが、ポーランドは今年も受注したし、イギリスも去年の大きな案件に続いて、今年も受注できると思っている。
イノバがヨーロッパから東側へ、トルコから中東に向かっていく。私ども日立造船はインドから中東へ向かっており、世界中がイノバと日立造船でつながっていく。アメリカでは、イノバが買収時点で拠点を持っていたし、世界展開を進めて、最終的には残りの南米、アフリカもイノバと一緒にやっていくことになる。
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