そもそもカーンが「頭の中のカバン」を作ったのは、GKになるためのビジョンを、つねに意識すべきだと考えたからだ。
「世界で愛されるGKになりたいという情熱」と「8万人の観客と無数のTVカメラに囲まれてプレーする熱狂」をカバンに詰め込み、迷いが生じそうになるたびに、2つのビジョンを取り出して夢を再確認した。
カーンは本の中でこう記している。
「もし困難な状況に陥ったら、『自分は試されている』と考えるんだ。次のステップに進む準備はできているか、すべてを捧げることができるか、とね」
カーンはモチベーションの塊のような選手と思われていたが、やはり彼も人間だ。弱さも、迷いもある。だが、カバンとスプレーという手法を確立したことで、鉄のように硬く、火のように熱いメンタルを作り上げることに成功したのだ。
選手だけでなく、一般の人にとっても、カーン流の仮想スプレー活用術は参考になるはずだ。
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