30代半ばを過ぎたら容姿は確実に衰えます。医療や理美容をベースにしたアンチエイジングにも限界があります。容姿とは違った何か“次元の異なる”付加価値を付けないと、自身の魅力は落ちる一方。そうした中、「大人の世界、大人の文化を教えられる」ことが、若い男子にはない魅力、彼らに対する差別化につながると思うのです。
“自らを「カルチャーセンター」にする”
これこそが、私たちオジサン世代にとって、年をとってもモテる秘訣の一端であり、アンチエイジングのひとつの方向性ではないかと私は思います。
ウケのいい文化の3つの条件
“モテる”という切り口で、女性から、「大人の文化だわー」と感じさせるウケのいいものは何でしょうか。それは次の3つの要素がそろっていることだと思います。
・敷居が高いこと
・非日常的なハレの世界
・うんちくを語らなくても、そのよさがストレートに伝わるもの
最初の敷居の高さは、「大人の世界で、私たちには入りづらいわ」と感じさせ、エスコートがありがたいと思わせる領域のことです。
2番目は、普段の生活とは別世界の雰囲気を楽しめ、お祭りのようにわざわざ着飾るハレの日の気分を味わえるもの。
最後が、相手と一緒に楽しめて、そのよさがストレートに伝わるものです。つまり理屈抜きで感性に響くものということ。そういう意味では「うんちく」は避けたほうがいいでしょう。自然な話の流れでうんちくを語るのは造詣の深さを感じさせますが、単なる「うんちく講座」では、聞いている相手をうんざりさせるだけで終わりかねませんので、ご注意を。
この3つの条件を満たすものとして、私は、オペラと歌舞伎をお薦めします。共に和洋を代表する舞台芸術。ほぼ同じ時期に発祥し、今まで人々に愛されてきた古典芸能です。すごく似ている部分と、まったく正反対な部分があることが興味を引かれる点でしょう。
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