「小さなミスを軽く見る」人は一生伸びない 小さいほど、重大な「課題」が潜んでいる

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仕事でも日常生活でも起きてしまうミス。その付き合い方とは?(写真 :ふじよ / PIXTA)
仕事上での小さなミスがなくならず、悩んでいる人は多いものです。その小さなミスの中に、実は何か大きな問題が潜んでいると薄々感じている人もいるのではないでしょうか。
仕事だけでなく、日常生活においても、ミスとの付き合い方が大切――。そう話すのは、『誰がやってもうまくいく!最強の組織づくり』の著者で、多くの職場で生産性の向上に努めてきた職場改善コンサルタントの坂本松昭氏。今回は、ミスのとらえ方、付き合い方とその改善方法について、ポイントを聞きます。

 

細かいミスが続いて落ち込んだ経験、誰にでもあるのではないでしょうか。なぜこんなミスをしてしまったのか、こんなはずではなかったのに……。でも、ただそう思い悩んでみても何も解決しません。

ミスはメッセージを伝えてくれている

ミスをしてしまったということは、そこには見直さなければならない何かがあるということです。ミスはあなたに、何らかメッセージを伝えてくれています。しかし、このメッセージに気が付かない人がとても多いのです。些細なミスは起こって当たり前と思って過ごしていることにも原因があるかもしれません。

小さなことにはくよくよせず、前向きに生活することを勧めるような記事や本もよく見かけますが、ミスをしたら、せめて一度は立ち止まる習慣を持つことが大事だと筆者は考えています。

小さなミスについて延々と思い悩むのは、確かに健全なことではありません。でも、何も考えないことのほうが、もっと健全ではありません。気にしなくていい小さなことに思い悩みすぎないように生活することと、何も考えずにやり過ごすこととは、まったく違います。

ミスの結果は些細であっても、その原因は重大だということも多いからです。それなのに、結果が重大だったミスについてだけしか考えず、反省もしないというのでは、せっかくの貴重な成長の機会を、自ら摘み取っていることと同じです。

それでは具体的にどのようにしたらいいのでしょうか。以下の3つに気をつけると、効果が大きいと思います。

その3つとは、

・ミスをしたら、それが持つメッセージを探す
・ミスの中から根本原因を見つけて取り除く
・時が解決してくれることはないと肝に銘じる

以下、それぞれについて説明していきます。

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