無茶なようだがこの手段もある程度の数、本の背表紙を見続けていると意外にそれなりの成果を叩き出してくれるものである。という訳で、わずか30分の勝負で勝ち得た釣果は以下の3冊だった。
『ヨット船上の殺人』は、イギリスの物理学者でもあり、偉大な文人でもあったスノウが1932年に著した傑作探偵小説の邦訳だ。マイナーな出版社から単発で発売されたこともあってか、戦後に刊行された翻訳探偵小説稀覯書の中でもかなり上位に入る本。私も再版函付でしか持っていなかったのだが、ワゴンにあったこの本は初版函付でしかも(この本としては)かなりお値打ちなプライシングであった。
そしてお次は『ポイス短篇選集』。ポイスは知る人ぞ知る英国文学の雄だが、この短編集は戦後に『山彦の家』という題名でも一度刊行されたものの、この戦後版ですら滅多に見かけないというかなりレアな本で、英文学好きとしては相当嬉しい収穫である。
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