この場合、弟のお嫁さん(以下義妹)に対し、あなたの“無実の罪”を晴らすのは反対です。白黒はっきりさせて絶縁を通告するべきではありません。必要な時や気になる時はいつでも会える関係を、保つべきです。
まず、あなたは義妹から吊るし上げられたと考えていますが、そうは考えないようにしましょう。義妹からの言葉は、あなたと実母の関係を心配してくれる、情のある忠告だったと受け止めましょう。
弟夫婦の不仲になる原因を姉が作ってはいけない
恵様、前妻に逃げられたうそつきの弟に寄り添い、姑と小姑の関係まで心配してくれるなんて、あなたの義妹は、本当にありがたい人です。あなたが誤解されて、よしんば吊るし上げにあったとしても、それで弟夫婦がうまくいくなら、安いものではありませんか。
義妹も同じ価値観で、多少のウソは方便か要領のうちと考える人なら、夫婦と嫁姑関係はそこそこうまくいきます。または彼女がこのウソはひどいと気づいたことは、案外彼女の忠告で、弟さんやひょっとして母上も、少しずつでも努力して、ウソをつく回数が減るかも知れません。
あるいは彼女の気づきによっては、もっと悪い結果につながってしまうかもしれませんが、少なくともそれは、あなたによる暴露が引き金になってはいけません。
さりとて、弟夫婦が破局する前に、虚言癖は夫婦関係だけでなく、社会生活でも必ずボロが出て、信頼関係を築くうえで致命傷になるものだと言い聞かせても、聞く耳を持っていないはずです。弟さんが何かで頭を打って自ら目覚めるか、義妹が徐々にでも何とかできる時が来るか分かりませんが、今の時点では、あなたが悪者になっておくのが一番です。
いつの日か、義妹がまともな人なら、あなたのことを理解する日が来るでしょう。その時は二人で愚痴を言い合ったり、共同戦線を張って、二人で彼らに忠告できる間柄になります。それは今ではありません。今は我慢の時と決めましょう。
もし彼女が気づかなかったら、どうすればいいか。そのときは彼女も、(失礼ながら)同じ穴のムジナということになります。ムジナの言っていることまで気にしていては、人生、前に進みませんよ。
年をとっても新たに驚くことは次から次とあるものですが、その一つに、今まで何を学んできたのかとあきれるほどの、高齢者が結構おられることです。この期に及んでまだ、歴史的に積み重ねてきたウソの上塗りに励んだり、他人の悪口専門の人を見ると、悲しくなります。
ここではその困った人を母親に持つ子どもの3つのタイプについて、考えてみたいと思います。
私が常々不思議に思うのは、母親の筋金入りのウソを、あなたのように、賢明な子たちがどうして見抜けないかということです。母親が悪口を言っている相手と母親の言動を比較して、明らかに母親に非がある場合でも、母親の味方をして、親と一緒になって相手を憎む子どもがいます。親子共々評判悪く、私が最もかかわりたくないグループです。
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