――お子さんとスマホの「接点」が生まれるのって、何歳ごろからですか?
Aさん:うちはもう触ってます。ただ、親が持っているモノ、光っているモノに興味持って、手を伸ばしている程度ですね。病院ではスマホでYouTubeの「泣き止ませ動画」を見せているお母さんに会います。
Tさん:うちも1歳くらいからですね。よく動き回るようになるとスマホを活用する場面が増えてきます。特に交通機関。バス、電車、タクシーで騒ぐ、立ち上がる、そういった時にスマホを見せると途端に静かになります。
――飛行機の中でグズる子どもに、CAさんが新しい絵本を見せるような感じですね。
Tさん: 2歳くらいから、親が開いていたアプリを閉じて、勝手に別のアプリを開き始めます。3歳過ぎればアプリの立ち上げからゲーム開始までマスターしますし、ポケモンGOやYouTubeの操作も楽勝です。とにかく親の真似をするので……
――1度触れば覚えてしまうんですね。
Tさん:そして目立つボタンは何でも押します。課金ボタンが「赤」だと間違いなく押されてしまいます。課金パスワードは「都度入力」にしているので、実際に課金されたことはないのですが、課金アイテムを全部使われて泣いたこともあります。
Aさん:キャー、うちも気をつけないと……パスワードの都度入力は必須ですよね。
――そう言えばAさんはゲーム・スマホ大好きでしたね(笑)。子育てや育児の情報集めにスマホを活用しまくっている感じですか?
Aさん:「評判のいい小児科」とか「子連れOKのカフェ」の情報って、実はネットだと欲しい情報にたどり着けないことが多いんです。地域の詳しい情報は、地元の先輩ママに聞くのが一番確実ですね。
とにかく「怪しい子育て知識」があふれかえっているので、情報の見極めが大事だなあと思います。
適切に使えば、絵本やオモチャと一緒
――子育てや育児にスマホを活用するのは問題、という風潮がありますが、いかがでしょう?
Tさん:適切に使えば、絵本やオモチャと一緒ですから、特別視する必要はないと思います。ただし、手渡すのは時間の概念が理解できるようになってから。「ご飯を食べる時はちゃんと返してね」などが理解できない年齢だと、渡したら最後、二度と戻ってきません。
Aさん:勉強になります(笑)
Tさん:まあ、もし、例えば、おばあちゃんなんかと交代しながら、付きっきりで面倒見られる環境だったら、スマホは渡さないでしょうね。何しろ一度見始めたら、親の言うこと聞かずに見続けますから(笑)。
――なるほど、ワタシも勉強になります……。
スマホが育児の負荷軽減に、ある程度は役立っている、というのは間違いなさそうです。そして、スマホが無かった時代は別のモノ(絵本とかオモチャとかビデオとか)がその役割をしていたのでしょう。
もちろんスマホにも特有のリスクがあります。気をつけないと、フィルタをかけていても不適切動画が表示されたりしますから、動画の閲覧履歴はマメに確認した方が良いでしょう。
あとは使い方。スマホを渡しっぱなしにしない、何をしているか都度確認する、必ず時間を決めて、ダラダラ使わせない。そして何よりも……保護者本人が、怪しいデマ情報に惑わされないこと。
病気やケガに関する誤った情報は、お子さんの健康や命にかかわる重大な事態につながりかねません。そういう情報、ネットにもたくさんあふれていますから、何とぞご注意を!
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