子育て「スマホ悪玉論」は何がおかしいのか スマホをいじりながら授乳したらダメなの?

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お母さんが赤ちゃんと触れ合うのは授乳の時だけではありません。それに日本が貧しかった時代は、今よりもてんやわんやな環境で授乳する風景も珍しくなかったはずです。それでもみんな、ちゃんと育ってきましたよね。

もちろん、両親が赤ちゃんと触れ合ったり、話しかけることはメチャクチャ大切、言うまでもありません。ですが、根拠不明な情報でページビューを稼いだり、とりあえずスマホ叩いておけばOK、みたいな安易な情報発信は、さすがにちょっと見過ごせません。

特に子育て・教育の世界では、わが子を思う親の気持ちも手伝い、怪しげな情報、根拠不明のエセ科学が、もうホントに、ビュンビュン飛び交っているのです。

ヤリ玉に挙げられるのがスマホ

そんな膨大な情報に押しつぶされ、医療不信に陥るお母さんから、オーガニックを飛び超えてスピリチュアル方面にまで遠征しちゃうお母さんまで、なかなか大変な状態になっています。そして、たいていヤリ玉に挙げられるのがスマホです。

以前、こんな動画が話題になりました。タブレットで遊んでいる1歳くらいの女の子。紙の雑誌を手渡したところ、ページをなでなで、印刷された文字、写真をタップ、スワイプ! 揚げ句の果てに「なにコレ、動かない!壊れてるわ!」とあきれ顔。

「赤ちゃん 雑誌 スワイプ」なんていうキーワードで検索すると、今でも動画が見つかります。当時これを見た人々の中には、「雑誌をタブレットだと勘違いしているのね! まあ恐ろしい。だから子どもにタブレットなんか渡しちゃダメなのよ!」という反応も多かったんですが……私、全然ピンとこなかったんですよ。だって、不思議でもナンでもなかったから。

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