若手社員こそ「名刺入れ」にこだわるべきだ デキる人は黒茶系より「派手色レザー」を選ぶ
バッグと違って、強度もさほど必要なく、価格も抑えられる名刺入れは、革製を選ぶのがやはりベスト。ナイロンより革素材のほうが強度は下がるが、高級感を感じさせる。また自然素材ならではの柔らかさは、使う人のイメージもソフトにみせてくれそうだ。
「加えて革素材は、使い込むほどに味わいが増す“経年変化”を楽しめるのがいい。私自身、新人の頃に買った革製の名刺入れをもう10年ほど使っていますが、今も現役。使うほどに風合いが増して、いい雰囲気になっていきます」(黒岩氏)
確かに、美しく使い込まれた革製の名刺入れを商談の場で見せたら「モノを大事に丁寧に使う人だ」「仕事も丁寧に違いない」と感じてもらえそうだ。そんなセルフブランディングを狙うなら、経年変化が“味”になりづらいナイロン製や金属製のものは避けたほうがいいだろう。
ちなみに、使うほどに味がでるのは、同じ革でも表面がつるっとした「スムースレザー」だ。表面に凹凸がある型押し革やシュリンクレザーなどはむしろ経年変化が表れにくいことを忘れずに。裏を返せば「ずっと新品のように使いたい」というなら、型押し革などを選ぶほうがベターだ。
カラフルだと探しやすく相手の印象にも残る
ビジネスシーンでは、靴やバッグ、そしてベルトを「黒か茶」でそろえるのがルール&マナー。しかし、ビジネス小物に関しては色味も無視して、赤や緑、黄色や青などむしろ明るい色を選ぶことをお薦めしたい。
「バッグやクツと違ってスーツとのカラーコーディネートを加味しなくていいですからね。それならば少しだけ個性を主張できるカラフルなものを選ぶほうが相手に覚えてもらえやすい。また色付きのスムースレザーは、使い込むと色が徐々に落ち着いてきて、これもまたいい風合いになるんです」(黒岩氏)
実は機能面のメリットも大きい。
カラフルな明るい色味の小物は、バッグの中で見つけやすいことだ。たいていビジネスバッグは黒か茶だ。中に入れるものまで黒や茶でそろえたら、全体的にダーク過ぎて、何がどこにあるかひと目ではわからない。しかし光が届きにくいバッグの中でも、赤や緑の名刺入れはほどよく自己主張してくれる。突然、名刺交換がスタートしても、さっとカバンからクイックアクセスできる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら