そして何より、「何が起こっても、人から何を言われても、動じないと心に決めたこと」で、俄然、快適に時短勤務ができるようになったと言う。
「結局、仕事が楽しめるかどうかは、自分の気の持ちようなのかもしれない。業務量にしても人に調整してもらうのではなく、自分で上司に割り振りの相談をしたり、仕事のやり方を変えるなり、スキルアップして仕事の速度を速めるなり、工夫すればいいのだと思いましたね」
環境は与えられるものではなく、自分が作ると悟った加古さんは、今後は、メンバーがいる環境で、会社の売り上げを作っていくサービスの推進がしたいと言う。管理職へのステップアップを志向しているようだ。
加古さんの話を聞いていると、「加古さんならできるだろうな」と、思えてくる。天性の人柄のよさに加えて、一生懸命さが伝わってくるからだ。誰だって、一生懸命な人は応援したくなる。
加古さんを見ていると、本当に有効な「ワーキングマザー・サバイバル戦略」とは、あれこれ技巧を凝らすことではなく、結局、熱意だとか、誠意だとか、モチベーションだとか、いたってプリミティブで素朴なことに帰着してしまうのかなと感じずにはいられない。
(撮影:梅谷秀司)
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