DeNAの母がつかんだ、時短"一流の作法"

結局、本当に有効な「サバイバル術」は……

具体的には、目標の売り上げを達成するためには、アクティブユーザーがあと何人必要か逆算し、それだけ集客するためには、どのようなアクションを行ったらいいか、広告効果を精査したり、オンライン上でアンケートを行ったり、ユーザーにインタビューをしたりする。

会社のブランドイメージ向上も、大きなミッションだ。

「ロゴを変えたこと、ヱスビー食品陸上部を受け入れたこと、球団を持っていることなどで、当社の印象はどのくらい変わったかを定点的に調査し、課題を抽出。今後、さらにブランド価値を上げるためには、どんなことをやったらいいか、調査して、経営に提案するのも、私の大事な仕事です」

加古さんの仕事内容を聞くと、マーケティング領域を担当する「社内コンサル」的な印象を受ける。

事実、経営コンサルティング会社出身で、20代は主に、結婚式場、ジュエリーメーカー、食品通販会社などさまざまな業種の、マーケティング支援をやってきた。

ディー・エヌ・エーに移籍したのは、30歳のころだ。

「コンサルの仕事は、顧客にいくらいい提案をしても、そもそもその会社にプランを実行するだけの人材がいないだとか、やったとしても1回限りで効果が出ないなど “限界”があります。ですから、事業会社に行って、自分でやってみたいと思ったんです。あと、本音を言えば、コンサル会社で自分がお客さんに営業して仕事を取ってくるのがきつくて、つらかった。目標が達成できなかったんです」

目標や夢かなえられない辛さは、プライベートでも味わっていた。

「中学生のときから、社会人4年目まで、走り高跳びで日本の頂点を目指していました。でも、いくら頑張っても高校時代の記録がピーク。目標まであと4センチ足りませんでした」

何をやってもあと“数センチ”のところで達成できない……。そんな、もどかしさを抱え、ディー・エヌ・エーには背水の陣の覚悟で飛び込んだのだと言う。

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