NYT記者が伝授する「Airbnbの正しい使い方」 希望の場所に泊まるにはどうすればいい?

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ホテルでは味わえないような「ローカル体験」が民泊の魅力の一つだ(写真:maroka/PIXTA)

告白しよう。私(注:ニューヨークタイムズのルーカス・ピーターソン記者)はこのコラムを書くまで、Airbnb(エアビーアンドビー)を利用したことがなかった。サンフランシスコを拠点とするこの民泊仲介サービスは2008年に創業し、ホテル業界に衝撃を与えた。

私が初めてAirbnbを経験したのは4月、米ウィスコンシン州ミルウォーキーを訪れた時だ。それまではこのサービスを利用することにためらっていた。もし何か問題があったら?ネットに出ている宿泊先の情報が実際と全然違ったら?割れたお皿やソファの破れについてホストから責任をなすりつけられたら?考えられる問題は挙げればきりがないように思えた。

しかし最終的には心配するのをやめ、そして私はこのサービスを心から愛するようになった。少なくとも、旅行中に何がしたいかによって積極的に活用している。それこそがAirbnbを利用する上でのコツだと、私は学んだ。宿泊先に自分が望むものを明らかにすることで、Airbnbを最大限に活用することができる。

どんな人がAirbnbを使うべきか

ではAirbnbを初めて使う人のために、ヒントをいくつかお教えしよう。

まずどんな滞在がしたいのか考えよう。常に安心感が欲しい?街へのアクセスが楽なほうがいい?そんなあなたは従来のホテルがいいだろう。チェックインの方法も型通りだし、客室の清掃もしてくれるし、最低限のサービスを受けることができる。

ちょっと冒険的なことをしたいのなら、Airbnbを試してみよう。ホテルに宿泊するよりも、滞在先ならではの経験ができるだろう。私がモスクワで宿泊したのは地元の彫刻家の豪華なアトリエで、彼と彼の奥さんとも親しくなった。彼はレーニンと宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンについて語り、彼の奥さんはある日の午後に街を案内してくれた。決して忘れられない貴重な体験だ。

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