NYT記者が伝授する「Airbnbの正しい使い方」 希望の場所に泊まるにはどうすればいい?
現実的な点でいうと、旅行者がAirbnbを選ぶ理由のひとつは、多くの場合ホテルよりも安いからだ。それゆえ、過度に期待しすぎないことも重要だ。ベッドは完璧ではないかもしれないし、蛇口は水漏れするかもしれないし、Wi-Fiの接続も不安定かもしれない。それともうひとつ。Aibnbの名称は「B&B(ベッド&ブレックファスト)」に由来するが、「ブレックファスト」の部分は割り引いて考えたほうがいい。私がこれまで宿泊した家で朝食付きのところは1カ所もなかった。
形式にとらわれないことのメリットもある。例えば、チェックインの時間も柔軟だし、チェックアウトの方法も然り。少なくとも私が宿泊した2つの家では、「マットの下にカギを置いておいて」と指示されただけだった。
滞在先についてきちんと知ることも大切だ。大切な人と一緒に泊まるのに、別の旅行客、最悪の場合は別のカップルと一緒になって気まずい思いはしたくないはず。Airbnbの宿泊先はタイプごとに検索できて、まず「貸切」はアパートの一室もしくは一軒家を貸し切ることができる。「個室」は、誰かの自宅の中に自分専用の部屋が与えられる(バスルームが専有かどうかは物件による)。「シェアルーム」は、2段ベッドの相部屋などユースホステルのようなタイプだ(通常はこのタイプが最も安い)。もし海辺のコテージが異常に安かったら、1人で泊まらないほうがいい。
事前のやりとりが安全かつ楽しい宿泊のカギ
宿泊先を決めたら、前もってホストにメッセージを送る。Airbnbでは「審査」のプロセスがあって、予約をする時はホストにメッセージを送らなければならない。ホストは受け入れるかどうか、あなたのメッセージと、そしてあなたという人をチェックして決めるのだ。このシステムによって、ホストはゲストを選ぶことができる(残念ながら人種差別につながるケースもある)。「今すぐ予約」というオプションもあり、ホストにメッセージやリクエストを送らずに予約できる物件もある。
とはいえ、通常は事前にホストとコミュニケーションをたくさん取るほうがいい。情報を交換できるし、スケジュールも調整できる。家主とやり取りしてお互いを知ることでより安心できるし、これも楽しい経験だ。
フィルター機能をうまく使おう。トップページで行先と日付などを入力すると、候補物件が地図上に表示される。ページの左側には、宿泊先リストの上に「フィルター」というボタンがある。それをクリックすると、ベッドルームやバスルームの数などで候補を絞り込むことができる。下にスクロールすると「アメニティ・設備」という項目があって、最初は選択肢がいくつか表示されているだけだが、小さな黒い矢印をクリックすると、他の選択肢がずらりと出てくる。「ペット可」「シャンプー」「寝室のドアに鍵あり」などの条件からも選ぶことができる。