3割が燃え尽きる?「研修医」という超激務

「住み込み」で働く覚悟が必要

研修医の3割がバーンアウトやうつ状態

研修医がうつやバーンアウト(燃え尽き)になりやすいというのは、医療業界ではよく知られたことです。

岐阜大学大学院医学系研究科産業衛生学分野の2009年に発表された「1年目研修医のバーンアウトと職業性ストレスおよび対処特性の関係」によると、1年目の研修医に対して研修開始後約2カ月時点のバーンアウト発生状況を調査したところ、「バーンアウトに陥っている状態」または「臨床的にうつ状態」と判定された研修医の割合は、男性で26.0%、女性で36.6%となり、平均して約3割の研修医がバーンアウトやうつ状態であることがわかりました。

冒頭に触れたとおり、研修医はレジデントと呼ばれ、住み込みで働くくらいの覚悟でやらなければ身に付かないものです。医師免許取得後15年以降の先生であれば当直が免除ということもありますが、研修医では、当直は必須。救急車がバンバン来るような病院だと週2回くらいの当直を課せられるところもあります。

医学部生からいきなり社会人となり、当直はもとより、休みの日であっても担当する患者が急変したときなどは、携帯が鳴ります。それこそ365日緊張が途切れないという日が何年かにわたって続きます。24~25歳で医学部を卒業した若手の研修医でも心が折れたり、体力が続かない方が多いのに、30代後半や40歳オーバーの研修医が、その生活に耐えられるでしょうか?

もちろん、そういった生活に順応し、立派に医師になっている方はたくさんいます。しかしながら私の下に持ち込まれるキャリア相談では、年齢の高い方ほどついていけず、休職されたり、うつ病を発症されたりする傾向が高いと思います。

つまり、やる気だけでは勤まらないのです。

次ページあまりにも年齢が高いと、求人も…
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