3割が燃え尽きる?「研修医」という超激務

「住み込み」で働く覚悟が必要

すでに社会人となっていても、仕事に何か物足りなさを感じていたり、次の目標を探していたりする人は多いと思います。特に学生時代に成績がよかった方なんかは、このようなドラマを見ると“よし! オレも医者になってやろう!!”と思うわけです。

ネットで調べると、そういった方の医学部合格体験記が出てきますし、医学部専門の予備校を調べてみると、医学部受験をあおるような広告文がある。見ていると「自分にもできる」と思ってしまいそうな記事や情報があふれています。

もちろん、今までのキャリアを捨てて医学部を目指し、そして合格する方というのは非常に優秀な方ばかりで、そのチャレンジ自体はすばらしいことです。頭はよく、もう後戻りはできないということで、医学部の勉強にも非常に熱心に取り組みます。ただ大切なのは、医師になることではなく、医師として活躍できるようになることです。

医師として必要なのは、頭だけではありません。患者に寄り添い、命を預かる医師になるためには、健康な体と心がまず大切。加えて、ハードワークにもへこたれない根気が必要で、それが試されるのが研修医の数年間なのです。

「40歳・研修医」の苦悩

私が以前、キャリア相談にのったA医師は、サラリーマン生活をずっと送ってきましたが、医師不足で地域医療が崩壊してきていることに問題意識を持ち、一念発起して医学部受験を決意しました。32歳で見事医学部に入学し、38歳で医学部を卒業。現在40歳の研修1年目の先生です。

医療に対して情熱は熱く、非常にまじめな先生ではあるのですが、慣れない当直勤務やオンコール生活(オンコールとは受け持ち患者の病状が夜間に急変した場合、自宅から電話などで看護師や当直医に指示を与えること)に嫌気が差し、研修がもう少し楽にできるような病院を探したいということで相談を受けました。医学部を卒業し、出身大学の付属病院で研修を経験したのですが、そんな情熱的な彼でさえ、ドロップアウトが何度も頭をよぎったと言います。

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