財布に50万円入っていても…
伊東 ゆう(以下、伊東):一方で、少数ですが、生活にまったく困っていない人もいます。過去に高い地位についていたことが多く、万引をして捕まったにもかかわらず、過去の職歴自慢をする人さえいます。
たとえば、値の張る茶葉を万引した老人がいました。免許証をみると高級住宅街に住んでいる。捕まえてみると、財布の中には50万円入っていました。なぜ盗んだのか聞くと「町内会の会合で配って、みんなに喜んでもらおうと思って」と言います。
気前のいい人だと思われたい。そんな虚栄心があるのです。過去に高い地位についていた人ほど、こういったタイプが多いように思います。女性の中には、わざわざブランドもののバックを使って万引する人もいます。
常見 陽平(以下、常見):生活をダウンサイジングできず、万引をしてまでも、自分が退職後も一流であることを誇ろうとするのですね。うーん、根深い。


















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