ヤクルト山田哲人は2軍でどう鍛えられたか 真中監督が明かす、スター選手の下積み時代

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2軍の「2軍という雰囲気」を変えるために取り組んだこととは
ヤクルトスワローズ真中満監督が明かすビジネスと野球の采配における共通点。それに迫る連載企画「真中流マネジメント」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボにより、東洋経済オンラインでもお届けする。

 

今回は少し切り口を変え、「必ずしも勝つことを第一の目的としない」世界――2軍についてお話ししたいと思います。

2軍にいる選手も、「プロ野球選手」には変わりない

アルファポリスビジネス(運営:アルファポリス)の提供記事です

私が2軍の監督となって最初に取り組んだことは、「2軍という雰囲気」の刷新です。昔から2軍という場は、言葉を選ばずに言えば、球団内でどこか「子供扱い」されていました。プレーに関して自分なりの主張をすればまわりから「そういうことは1軍で結果を出してから言え」と否定される。それが当たり前の世界だったのです。

私は選手時代から、こうした風潮に違和感を覚えていました。というのも2軍にいる選手も、1軍と同じ「プロ野球選手」には変わりないと考えていたからです。

そのため、自分が2軍の監督になったとき、選手達を邪険に扱うようなことはせず、彼らの意見や気持ちをしっかりと受け止めようと決めました。もちろん、選手にとってただ居心地がいいだけの場所になってはいけませんが、まずは従来の2軍の雰囲気を変えようと考えたのです。

2軍の空気を変えるために取り組んだのは、「こちらからあれこれ教えないようにする」ということです。とくに、ルーキーの選手に教えすぎないよう気をつけました。

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