「テレビ通販」の奥深さを知っていますか 思わず人に話したくなる蘊蓄100章

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今回は「テレビ通販」の蘊蓄100章です(写真:Syda Productions / PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「テレビ通販」。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。
この連載の一覧はこちら

01. テレビショッピングはテレビ番組として商品を紹介し視聴者に購入を促す通信販売のひとつの形態

02. 「テレビショッピング」は和製英語

03. 英語では「shopping channel」「teleshopping」と表現するのが一般的

04. 1667年英国のウィリアム・ルーカスが園芸用のカタログを作り種苗を販売したのが通販の歴史のはじまり

05. ベンジャミン・フランクリンは1774年に「知識と科学の主な分野の600冊の本」というカタログを発行。現在の通販と同じ仕組みで本を販売したという

06. 本格的な通販は、1886年ミネソタ州でリチャード・シアーズが売れ残りの腕時計を買い取り、通信販売で安く販売する商売を始めたのが最初という説がある

07. シアーズは1896年には広大な米国中の農家をターゲットに「ビッグブック」というカタログによる通販を開始

08. 日本における最初の通販は1876年(明治9年)。津田仙が「農学雑誌」で米国産トウモロコシの種を販売した

09. 「通信販売」という言葉を生み出したのは、明治末期に三越の宣伝部長だった浜田四朗

10. 1970年、フジテレビ「東京ホームジョッキー」という生放送の生活情報番組の中で、“産地直送バーゲン”という企画で商品を紹介するコーナーがスタート。これが日本における「テレビショッピング」の第1号

第1回目の放送で紹介された商品は?

11. その第1回目の放送で紹介された商品はメキシコ製のインテリアランプ「メキシコの太陽」だったといわれる

モノ・マガジン10月2日号(9月16日発売)。特集は『大人の傑作品』などです。画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

12. 第1回目の担当アナウンサーは中野安子

13. 中野安子はその後通販番組で35年間週5日の生放送に休まず出演、「テレビショッピングの母」といわれる

14. この番組の通販コーナーは、流通機能が整備されていない当時、東北の港に水揚げされたばかりの魚を現地価格で販売するなどの企画で視聴者に大人気となる

15. この通販コーナーが原点となり、後にテレビショッピング専門会社として独立したのが「ディノス」

16. 1971年には番組1周年記念「オールアイテム日本一大バーゲン」を日本武道館で開催。2日間で7万人が来場した

17. 1971年には高島屋が主婦層をターゲットにテレビショッピングを開始

18. 1972年、テレビ朝日の「奈良和モーニングショー」でもテレビショッピングがスタートした

19. 1976年には、通信教育のユーキャン、1977年には日本直販がそれぞれスポットCMを始めた

20. 1978年、日本直販をはじめとするテレビ通販で「ぶら下がり健康器」が爆発的ブームとなる

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