営業運転に先立つ2月1日、N700Aの試乗会が開催され、私も名古屋から参加しました。
新車両の乗り心地は?
午前中に東京から名古屋へ向かう列車は在京メディアで満員だったそうですが、午後の名古屋から東京に向かう列車は結構すいており、広報担当者だけでなく、同乗した技術開発の担当者からN700Aの技術を詳しく説明してもらうことができました。
ただ、その技術を体感できたかというと、これが難しい。運行中にカーブの有無によって車体傾斜システムが作動するのですが、担当者、「いま車体傾斜システムが作動しましたのがわかりましたか」、私「すいません。わかりませんでした」。逆に私が「いま車体傾斜システムが作動していますね」。担当者「まだです」といった具合。
しばらくすると、「これから速度を自動制御する定速走行装置を使って運行します」というアナウンスがありました。それからまもなく、モーター音が変わって少し減速したような気がしたので、「これが定速運行ですね」と言ったら、「運転士が手動で減速したのでしょう。定速運行で乗り心地が変わるということはありません」。
その後は担当者の方が開発時の苦労談を一生懸命お話ししてくださったのですが、それを実感することができませんでした。ごめんなさい。
ただ、考えてみれば、車体傾斜システムの適用区間の拡大については、同じ区間を乗り比べてみないと違いはわかりませんし、定速運行装置は通常運行時は威力を発揮しない。「体感できませんでした」でちょうどいいのかもしれません。
外観についてもN700Aはマスコミ泣かせ。真っ赤なE6系に比べて、N700Aのデザインは既存のN700とほとんど変わらない。私がわかる違いといえば、車体に描かれた大きなAのロゴくらい。「N700Aの車体横の青いラインはN700より長いんだよ」と、鉄道に詳しいカメラマンさんが教えてくれましたが、これを判別するのは素人にはちょっと難しい。ラインを青から赤に代えるだけも大きなインパクトがあると思うのですが。
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