小田急、シモキタ地下化で“ゴール”見える

四半世紀かけた複々線化に道筋つく

2012年度の首都圏・鉄道業界のキーワードは「地下化」だった――。

12年8月には、京王線・調布駅付近3.7km(京王線2.8km、相模原線0.9km)の地下化が完了。18カ所の踏切が撤去され、踏切待ちの交通渋滞が解消された。

今年の3月16日には、東急東横線が代官山付近から地下化。東京地下鉄・副都心線と接続し、相互直通運転が実現した。すでに副都心線との乗り入れを実施している西武池袋線・有楽町線、東武東上線ともつながり、みなとみらい線を含む5社6線の相互直通運転が始まっている。

3月23日に小田急・代々木上原―梅ヶ丘間が地下化

そして3月23日には、渋谷区から世田谷区にかけて位置する小田急小田原線の代々木上原―梅ヶ丘間(2.2km)の地下化が完成、同路線を使った運行が始まる。区間内の東北沢、下北沢、世田谷代田の3駅が地下駅となる。

これにより、「開かずの踏切」と悪名高かった駅近隣の踏切を筆頭に9カ所の踏切が撤去され、調布駅周辺と同様、踏切待ちの交通渋滞が解消される。

「シモキタ」こと、下北沢駅(写真は完成した地下駅)については、バリアフリー面での問題が解決されることも大きい。同駅には、ホームから改札へのエレベーターがなく、階段脇に車椅子用の昇降機があるだけで、ベビーフレンドリーでない点が指摘されるなどしていた。それが、今回エレベーターが新設されたことにより、小田急線の全駅で係員の介助なく改札口からホームまで段差なく利用できるようになった。

下北沢駅の地下化自体は今年年央の完成と見られていたが、12年度内(13年3月まで)の完成にこぎつけた格好だ。

ただ、これで工事が終わるわけではない。

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