あえて「中規模」を狙う新興メディアの戦略 ブレイキング・メディアはBtoBに特化

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同メディアは大規模な消費者向けサイトのように、プログラマティック広告の売り上げを追求しようとはしない。オーディエンスの規模がそれほど大きいわけでなく、CPM(インプレッション単価)もさほど高くないからだ。

このようにオーディエンスの数が限られていることが、ブレイキング・メディアのようなパブリッシャーにとっては、課題でありチャンスでもある。同社は、各専門分野のトピックに関するアンケート調査を定期的に実施。そして、そのオーディエンス調査をトムソン・ロイターや法律家向けの求人サイト「キニー・リクルーティング」など、クライアント向けのネイティブアド制作に活用している。

ラーナー氏は、「アボブ・ザ・ロー」におけるアンケート調査について、「1万人の法律家たちにアンケートを回答してもらえるのは凄いことだ」と、自信をもっている。

2年ごとに新メディアを追加

限られたオーディエンスに、ハイレベルのサービスを提供するのは素晴らしいアイデアだが、さらに多くのオーディエンス獲得を目指さない手はない。ラーナー氏が同社に加わってからブレイキング・メディアは、医療関係者向けサイト「メッドシティー・ニュース」など、複数のサイトを新しく立ち上げている。

計画では、2年ごとに新しい分野に参入するという。ブレイキング・メディアは2015年春、そうした拡大の費用に当てるために150万ドル(約1億5000万円)の資金を調達した。

ラーナー氏は、今後もこのペースを維持することを目指すと語る。新規立ち上げであろうと買収であろうと、新しいサイトができてから、完全に稼働するようになるまでには時間がかかるからだ。だが同氏は、「我々はこの道を進むのみだ」と語るように、地道なペースで進めていることを気にはしていない。

Max Willens(原文 / 訳:ガリレオ)

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DIGIDAY[日本版]編集部

2015年9月1日にローンチした「DIGIDAY[日本版]」を運営。同サイトでは米「DIGIDAY」が日々配信する最新のデジタルマーケティング情報をいち早く翻訳して掲載するほか、日本国内の動向についてもオリジナル記事を配信している。メディアジーンが運営

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