濡れない霧で産業革命!「ノズル老舗」奮闘記

ほぼ全産業に入り込んで来たから出来ること

精度保証が行えるほどの技術を結晶させたセラミック製スプレーノズルを礎にあらゆる分野で活躍
1961年に世界で初めてセラミック製スプレーノズル「CERJET(セルジェット)」を、1979年には濡れない霧を発生させるドライフォグノズル「AKIJet(アキジェット)」を開発。産業用スプレーノズルであらゆる分野に進出しているのが、株式会社いけうちだ。
スプレーノズル単体だけではなく、ノズルから生まれる「霧」をビジネスと捉えた同社は、産業用ノズルのトップメーカー。霧の専門家「フォグエンジニア」の創造力で、業績右肩上がりのいけうちが見据える未来とは。

摩耗しないセラミック素材に着目

当記事はBizreach Regional の提供記事です

1954年に貿易商社として創業したいけうちは、大阪市西区・阿波座に本社を構える。阿波座は、かつて海上交易の拠点とされており、現在も大阪堂島商品取引所が置かれている商いの街だ。

創業者(現・名誉会長)の池内博氏は、元海軍という経歴を持ち、負けん気が強かった。当時、貿易商社として扱っていたのは日本の主力産業だった繊維の製造に関する機械や部品。

その中でも特に高い技術が必要だったのがセラミック製紡糸口金(Spinneret)だ。時代の変遷により次第に需要がなくなり消えていくが、池内氏はこの口金に用いられる素晴らしい技術を次代に残したいと考え、さびない、摩耗しないセラミック素材とスプレーノズルに着目し、セラミック製スプレーノズルを開発した。しかも、業界初となる精度保証を付けた。

セラミック素材は焼成工程で収縮する。これを踏まえて設計し、噴霧時に広がる角度、流量などを一定にすることは高い技術を要する。だからこそ試行錯誤のうえ完成した製品は、精度保証が行えるほどの技術の結晶だった。

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