精密装置支える「はんだ付け日本代表」の底力

アドバンテストの品質は「人の手」が生み出す

肉眼では見えないほどの小さな部品を相手に、顕微鏡で「はんだ付け」する佐々木雪乃さん

学生時代などに体験した方もいるだろう。融点の低い合金を溶かし、プリント基板と電子部品を接着する「はんだ付け」。そのはんだ付けの“日本チャンピオン”が、半導体製造装置大手のアドバンテストにいる。

2015年6月5日に東京ビッグサイトで開催された「2015IPC はんだ付けコンテスト日本大会」。女性初の優勝をおさめたのが、佐々木雪乃さんだ。佐々木さんは、アドバンテスト群馬工場で半導体製造装置に組み込まれる、プリント基板のはんだ付け作業に携わっている。「はんだ付け歴」は実に14年になる。

大会の競技内容は「簡単だった」

同大会は2013年から開催され、今回が3回目。毎年40社ほどが参加している。競技では、プリント基板と部品が配布され、制限時間内にはんだ付けする。競技中はつねに判定員が作業者の後ろに立ち、はんだ付けの正確さやスピード、作業手順などに目を光らせる。2015年の競技は、制限時間40分間で、LEDを光らせるためのプリント基板に約90個の部品をはんだ付けする、という課題だった。

佐々木さんは大会に向けて特別に訓練したわけではなく、日々の業務で培った技術で優勝をおさめたという。「課題は目で見える大きさの部品をはんだ付けするだけだったので、簡単だった」と言ってのける。

次ページ普段の業務は?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • 最新の週刊東洋経済
  • 岐路に立つ日本の財政
  • 女性の美学
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
新車販売の3割が自社登録<br>BMW「自爆営業」の実態

高級輸入車BMW。その国内販売店で今、大量の新車が中古車として売られている。日本法人が課した厳しいノルマで、ディーラーが自社登録しているのだ。本誌はBMWジャパンの強引な販売の証拠となる内部資料を入手。背景にも迫る。