好調な京セラがあえて"下方修正"をした理由

構造改革のメスはどこに入るのか

好調な業績の多い電子部品業界で、京セラの下方修正が話題を集める(撮影:尾形文繁)

10月30日に行われた京セラの決算説明会。社長の山口悟郎氏は苦々しげに「収益を上げるために、いろいろなことを考えている。具体的な内容は、しかるべきタイミングで公表したい」と述べた。

同社が開示した2015年上期(4~9月期)決算は、売上高が7225億円(前年同期比1.2%増)、営業利益が619億円(同13.1%増)だった。

携帯電話端末を中心とする通信機器事業は赤字を脱せないでいるが、セラミックパッケージを中心とした電子部品が堅調だったことで、増収増益を確保している。

上期は好調でも、通期の見通しは減額

問題は通期の見通しだ。決算発表と同時に今2015年度の売上高を1兆5300億円(前期比0.2%増)、営業利益を1100億円(同17.7%増)に下方修正。売上高で700億円、営業利益で500億円の減額となっている。

売り上げはともかく、2014年度の営業利益932億円からすれば、大幅な増益を維持しているように見える。ただ、前期は通信機器事業と太陽電池事業で約200億円の減損を行っているおり、実際はほぼ前年度並と、好調とは言えない水準になりそうだ。

京セラで懸念されていたのは、中国のスマホ需要減速と、ソーラーパネルの価格下落による太陽電池事業の収益悪化だった。実際に、半導体部品関連事業は一部中国の景気減速の影響を受けたものの、部門利益の減額は70億円程度にとどまっている。

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