濡れない霧で産業革命!「ノズル老舗」奮闘記 ほぼ全産業に入り込んで来たから出来ること
生産性や品質向上のため静電気を除去したいが、加湿器で製品や機械が濡れては困るということで、前述のエレクトロニクス関連や印刷、製紙工場などで最適なレイアウト設計や周辺機器を含めた設置まで行う「ドライフォグ加湿システム」として、多くの現場で採用された。
あらゆる要望に応え、さまざまな高性能ノズルを開発する一方、製品能力を最大限に生かすためにシステムや制御までそろえて仕上げ、ソフトとハードで真の顧客満足を目指す――。空調事業部に続き、次々と立ち上がった専門事業部が、日々さまざまな課題に挑んでいる。
最適なソリューションを提供
鉄鋼、車両・運輸、エレクトロニクス、紙・パルプ・印刷、食品、農林畜産、景観・環境、医療・福祉、エネルギー、公害防止……ほぼ全業界に入り込んでいるいけうちだからできること。それは、業種を超えた提案力である。
業種が違えば、同じような課題(用途)に直面していても、他業種での解決策を知りえない。いけうちなら、業種を超えた顧客データによって最適なソリューションを提供できる。「用途でつながるソリューションと、業種ごとにつながるソリューションがある」と太田厚営業本部長は語る。
「業界の情報、技術を理解したうえで、業界全体の課題をいかに早く吸い上げて展開できるか。業界をわれわれが引っ張るぐらいになっていきたい」。目指す高みも、何万社もの取引先がある同社なら十分到達可能であろう。
世の中の高い要求に応えるなかで従来のノズルで間に合わなければ、開発に立ち返る。新たに生まれた製品は、さまざまな業界で少しずつ進化を遂げる。こうして製品は増え、提案力、技術力はどんどんレベルアップを続けている。
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