「テレビの仕事を辞めたい」あなたに言いたい ニッチで潰しがきかないと言うけれど…

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昔ちょびっとだけ働いていた日系企業で、同僚に50代の独身女性がおりまして、毎日毎日会社の愚痴を言う方が居ました。毎日毎日、上司がどうのこうの、他の部署のあいつの態度がどうのこうの、ひいてはコピー機の性能が悪いだの、何をそんなに愚痴を言うことがあるのか無機物に対してまで愚痴を探しだせるすごいクリエーティビティの持ち主ですよ。

そんな彼女は、愚痴の後には「もう年だからこれ以外仕事がない」と続けるんですね。そして「新しいところに行って、またイチから人に頭を下げるのはしんどい」とも言うわけです。

それを聞いた私は、ああそうか、彼女にとっては、毎日不満だらけでいるほうが新しい環境に行くよりも楽なことなんだなと新鮮な驚きを感じたわけです。

相談者様はどうでしょうか? 毎日遅くまで働いて報われず毎日不満だらけでいるほうが、転職の不安に打ち勝つよりも楽ちんだと感じてはいないでしょうか。転職したらもっと酷い目にあうという謎の妄想をしていませんでしょうか。

心に浮かんでは消えていくそうした不安の裏には、変化を選択せず、この場にとどまろうとする、めっちゃ頑固な無意識の力があります。

まだ27歳だったらなんでもできます。

変化を恐れる自分の心に別れを告げる

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サヨナラバイバイするのは今の職場ではありません。まずは変化を恐れる自分の頑固な心に別れを告げ、そして、今まで費やしてきた努力とキャリアに固執する自分の意固地さを手放さなければいけません。この今という瞬間こそが一番若く、選択肢が一番多い瞬間ということをわすれないでください。

ちなみに、テレビ制作がニッチな業界というのはどうなんでしょう? 知り合いの方で、ゲーム会社のエンジニアの方がいますが、この人がいうには映画会社のエンジニアの方の多くはゲーム会社に転職してくるそうです。

今のゲームって、映画みたいですよね。この技術は映画みたいというわけではなく、映画の技術そのものがゲームに流用されてきているわけだそうです。こんな風に、相談者様の技術も思いがけない所で非常に重宝されるかもしれません。

転職エージェントの言葉をうのみにせず、自分が一番幸せになることを恐れず、ふさわしい仕事を探してみてくださいね。

といったところで今日は失礼します☆

ずんずん キャリア・人間関係コーチ、コラムニスト

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ずんずん / zunzun

元外資系OL。大学卒業後、埼玉県にある日系事業会社に就職。激務の果てに「死ぬ前に丸の内OLになりたい」と転職活動を開始し、外資系投資銀行に採用される。さらにシンガポールの世界的IT系企業で働いたのち、帰国。著書にコミックエッセイ『外資系はつらいよ OLずんずんが見た資本主義帝国♪の全貌』『外資系OLは見た!世界一タフな職場を生き抜く人たちの仕事の習慣』(ともにKADOKAWA)『エリートに負けない仕事術』(大和書房)がある。

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