そこで、今回は2016年3月期までの3年平均の売上高が1000億円未満で上場企業の4分の3を占める中堅上場企業を対象に、就職先として有望な「新卒3年後定着率」が高い会社をご紹介しよう。
ランキングは『CSR企業総覧』2016年版で新卒者の2012年の採用実績、3年後の2015年の在籍状況の回答があった1011社を対象に作成。このデータは大卒以外も含むことに注意していただきたい。今回は10人以上入社している会社を対象にした。
定着率で3年間誰も辞めていない100%の会社は27社。2012年4月の入社者が多い順に表示した。
第1位は極東開発工業
定着率100%で入社者がもっとも多かったのは極東開発工業の33人。男性28人、女性5人が全員3年後も在籍している。同社はコンクリートポンプ車や粉粒体運搬車を強みに持つ特装車メーカー。ゴミ処理施設などの環境事業も手がけている。
フレックスタイム制度や半日単位の有給休暇など柔軟な働き方に対応。社内公募制度や海外留学制度、企業内ベンチャー制度など魅力的な制度で社員のレベルアップも後押ししている。
3年平均売上高は980億円だが、直近の2016年3月期は1038億円と1000億円を超えている。順調に売り上げを伸ばし、もはや中堅上場企業とは呼べないレベルに成長している。
続いて、28人が2社。まず男性25人、女性3人が全員残っている東洋電機製造。同社の従業員は2014年度で男性740人、女性64人で女性比率8.0%という男性社会。しかし、5年前の2009年度は男性629人、女性44人で6.5%なので、着実に女性比率は増加している。
背景にはフレックスタイム制度、育児や介護などのための短時間勤務制度、育児サービス費用補助など充実した制度を整える。
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