「奴はできる」と評価される人の"言葉の選択" 「アピールする内容」を間違っていませんか?

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ポイントは「誰にとって」という箇所です。よいことというのは、人によって違います。自分にとってよいことでも人にとっては違うこともありえます。「誰にとって」を読み違えたり、「自分にとって」よいことばかりを並べてしまっては、成果のインパクトを正しく伝えることはできません。

では、具体的に「誰にとって、どれくらい良いことがあったのか」を伝えるやり方をご紹介していきましょう。

成果のインパクトは「評価軸×すごさ」で伝える

成果のインパクトを伝えるには、よさを測る基準である「評価軸」とその「すごさ」の合わせ技が効果的です。同じ仕事の成果を測るとしても、相手によって感じるよさは変わるため、評価軸はひとつではなく、相手が重要視するもので決まります。

例をあげて説明します。あなたが有名タレントを起用した商品の広告を作ったとしましょう。仕事の成果を伝える時に、「今度の広告は今人気の〇〇さんです!」とやみくもに力説しても、相手には広告の何がどうすばらしいのかが伝わりにくいでしょう。そこで、この広告の成果について、2つのポイントで伝えます。

まず、この広告の成果を伝える相手が営業部門の場合には、最も重要な評価軸は「この広告によって顧客が商品を選ぶのか?」ということです。なので、まず「広告で最も重要なのはタレントの好感度です」と評価軸を設定します。もし、タレントではなく価格で選ぶだろうと相手が考えていそうだと思えば、タレントの好感度と商品選定の関連付けなどのデータを示すことで、評価軸の説得力をあげてもよいでしょう。

次にその好感度がどれだけすごいのかを見せます。競合商品の広告で起用されているタレントとの比較や、ターゲット層における好感度ランキングなどによって、すごさを表現するわけです。

成果を伝える相手が経営層の場合には、最も重要な評価軸は投資対効果や企業ブランドの向上などが候補になるでしょう。今度はその評価軸で、すごさを表現します。広告と同様に競合との比較でもよいでしょうし、経年変化で成果を見せることもできます。

このように単に「こんなのができました」という説明ではなく、重要な評価軸をあげたうえで、どれだけすごいのかを表現してみましょう。

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