「奴はできる」と評価される人の"言葉の選択" 「アピールする内容」を間違っていませんか?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
本当にあなたの仕事の成果はきちんと伝わっていますか?(写真 :freeangle / PIXTA)
「黙々と仕事をしていれば評価される」、「いい仕事をすればきちんと認めてもらえる」……そんなふうに思っていませんか? 本当にあなたの仕事の成果は、周囲にきちんと伝わっているでしょうか。
自分が手がけた仕事の成果をきちんと伝えきることは、仕事を完遂することと同じくらい実は重要です。キャリアを切り開く武器ともなる「成果の伝え方」をご紹介します。

成果を伝えるのは自分だけの問題ではない

この連載の記事一覧はこちら

私が外資系コンサルティング会社に転職した時、とても楽しみにしていたイベントがありました。それは「ナレッジシェア」という事例共有イベントでした。

プロジェクトが終了すると、プロジェクトに参加していないコンサルタントたちに向けて、概要や得られた成果を披露することが義務付けられていたのです。本来とても興味深いイベントのはずですが、プロジェクトの成果をきちんと伝えらえる人もいれば、淡々とやったことを述べるだけの人もいて、人によってかなり温度差がありました。

ある時、自分が初めてプロジェクトマネジャーを務めたプロジェクトについて報告することになり、担当パートナー(役員)に発表用資料を見てもらいにいきました。すると、「せっかくプロジェクトが成功したのに、この発表では何がすごいのかちっとも伝わらないよ」と言われてしまったのです。

そう言われたものの、とても忙しい時期でもあったので、「お客様のために頑張って成果もしっかり出てるんだから、それを社内に伝えることなんて、それほど大事な仕事ではないのでは?成果を伝えるのも何だか自慢のようで気がひけるし……」というのが本音でした。するとそれが顔に出たのか、こんなことを言われました。

「このプロジェクトがお客様だけでなく、わが社にとってどんな価値をもたらしたのかきちんと説明できないなんておかしくないか? それに、一緒に一生懸命頑張ったメンバーのスキルの高さを証明するいい機会だとは考えられないかな? メンバーのキャリアをきちんと考えてあげることは、君自身が優秀なマネジャーだということをアピールすることでもあるんだよ」

こう言われて、自分が手がけた仕事の成果をきちんと伝えることは、単なる自慢や自己PRとは全然別物だと気がついたのです。それから成果をきちんと伝えることを強く意識するようになり、結果的にキャリアアップにもよい影響が出てきたように思います。

次ページ「成果」とは何かをきちんと理解していますか?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事