日本の「大学卒」の価値は暴落する 日本とインターナショナルスクールの教育はここが違う

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しかし、だからこそ、アメリカは日本以上の学歴社会で、一流大学卒(学士号)の価値、また、一流大学院卒(修士号)の価値は高い。MBA(経営学修士)も「学位授与センター」の州立大学で取ったものより、ハーバードやMITの価値のほうがはるかに高いし、就職したときの初任給も違う。

しかし日本は、大学卒ならどこの大学でも給料は同じという、信じられない悪平等学歴社会になっている。

現在、世界の大学は格付けされ、序列化が進んでいる。そこで当時と今とを比べて残念なのは、アメリカの大学の価値がますます上がり、日本の大学の価値が急落していることだ。日本でトップの東大が、世界的な評価では、北京大学、清華大学、香港大学、シンガポール国立大学などのアジア勢にも劣るなど、昔は夢にも思わなかった。

日本の「大学卒」の価値は暴落する

現在、東大をはじめ日本の大学は、必死でグローバル化への適合を進めている。しかし、教員の研究業績を重視し、人材教育を二の次にしてきた以上、もはや欧米の大学に追いつくのは無理かもしれない。東大は、せっかく打ち出した9月入学になぜ二の足を踏んでいるのだろうか? 英語での授業も始まったが、たった2コースだけ。つい先日、推薦入試を導入すると発表したが、なんと3年も先の話である。 

今やアメリカの一流大学では、オンラインで授業を公開している。ハーバード大学、MIT、スタンフォード大学などは、全世界の若者に向けてトップレベルの授業を無料で流している。その目的は、開発途上国にいる若者や大学に行くことができない貧しい若者に、高等教育を提供することとされている。しかし、これは表向きの理由だ。

というのは、オンライン授業で宿題や課題を出し、それを集めれば、全世界にいる優秀な学生を選別できる。そうして、彼らに奨学金を出して入学させれば、世界中からトップの人材を集められるからである。

スタンフォード大学の授業を無料で受けられるUdacity。受講者は16万人を超える。

また、こうしたオンライン授業は、非英語圏にある大学の価値を暴落させる。たとえばスタンフォード大学発のオンライン教育サイト「Udacity」では、コースを完了すると証明書がもらえる。これは本来の修了証明書ではないし、大学の卒業証明書ではないが、履歴書には書ける。とすると、そうした修了証をいくつか持てば、それに見合った就職先に就職できる可能性も出てくる。

現在、日本では23大学がオンラインで授業を公開している。しかし、一方通行がほとんどで、動画も少ない。これでは、今後ますます 日本の「大学卒」の価値は暴落することになる。

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