ライザップは、なぜあれほど痩せられるのか 体験者が明かす「結果」につながるロジック

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では、ここまでのダイエットに成功した私は、2カ月間、苦しみ抜いたのか。いや、そんなことはまったくなかった。確かに食事制限で空腹を感じた日もあった。キツいトレーニングメニューもあった。しかし、耐えられないほど苦しかったのかと問われたら、答えは「ノー」だ。もう一度やれるか、と問われたら「やれる」と答えるだろう。

どうしてライザップは、「結果」を出すことができるのか。そこには、きちんとしたロジックがある。あてずっぽうに無理矢理、痩せさせられるわけではないのである。

「中年太り」のメカニズム

本を書くにあたって、私は周囲にさまざまな情報収集を試みていた。「ダイエット」や「痩せること」に興味を持っている人は実に多いということを改めて知った。

だが、驚いたことがあった。それは「どうして人は太るのか」という極めて基本的な質問について、ほとんどの人がうまく答えることができなかったことだ。太ることを気にしているのに、「なぜ太るのか」理解していないのである。だが、私自身もそうだった。それを私は今回、ロジックとして理解したのだ。では、人を太らせているものの正体は何なのか。それが、「糖質」である。

やっかいなことに、糖質は「甘い物」だけに入っているわけではない。ご飯やパン、麺類、果物、ジュースなど、普段ごく普通に食べているものに、糖質はたくさん含まれている。たとえば、ご飯一膳(150g)には角砂糖に置き換えると約11個もの糖質が含まれている。食パン1枚(60g)なら約6個分。これが人を太らせる。

一方で、同じものを食べていても、若い頃は太らなかった。そこには理由がある。身体の成長中は多くのエネルギーを必要とするからだ。だが、成長が一通り済んだ大人は、エネルギーがそれほど必要なくなる。

それだけではない。成人の体の筋肉は、何もしなければ誰でも衰えていく。人間の生命を維持するために最低限必要なエネルギーのことを基礎代謝というが、筋肉が衰えるとこれが落ちる。

基礎代謝が落ち、エネルギーは必要なくなっているのに、若い頃と同じ食事をしていたら、エネルギーは体内で余る。これが、体脂肪として蓄積されていく。こうして太るのだ。

つまり、筋肉を鍛えるか、運動してエネルギーを消費するか、食事を変えない限りは必然的に太ってしまうのである。個人差はあるにしても、20代後半から筋肉は衰えるという。これがまさに「中年太り」のメカニズムだ。

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